アプリマーケティング研究所
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メルカリが検索に「売り切れ品」を置く理由、初期のLINEが友だち追加を「電話番号マッチング」に絞った理由など、アプリのマーケティング施策まとめ30
2017年〜2020年(+α)に取材した記事から、今でも参考になりそうな施策などまとめてみました。※ 数値等はあくまで取材当時のものです。 1、フリマアプリの検索結果に、あえて「売り切れ商品」を表示している理由(メルカリ)フリマアプリの「メルカリ」では、検索をかけると販売済みになっている、「売り切れ品」も表示されるようになっている。 あるとき邪魔ではないかと、検索結果から「売り切れ品」を消してみたら、あらゆる数値(継続率・購入率など)が悪化してしまった。 実は「売り切れ

どんなパンが届くかを考える「わくわくする時間」を届ける。会員数3万人のパンスクが語るユーザー体験で「情緒的価値」を大事にする理由。
パンのサブスク「パンスク」さんを取材しました。 「パンスク」について教えてください。矢野: 全国のパン屋さんからパンが届くサブスクサービスです。会員数は3万人を突破していて、全国の85店舗のパン屋さんと提携しています。 最初の5,000人まではクチコミやPRを起点に、3万人まではそこに加えて広告も活用しながら、地道に伸ばしてきたという感じです。 パンスクを「スタートした経緯」を教えてください。矢野: パンスクをはじめる前に、原料などをカスタマイズできる「オーダーメイドパ

世界で四半期の売上120億円「Duolingo」の日本展開の裏側。ユーザー理解を起点にテレビCMを成功させた方法、テスト受講率を2倍に改善したABテスト。
語学アプリの「Duolingo」さんを取材しました。 「Duolingo」について教えてください。水谷: 楽しく無料で効果的に外国語が学べる「語学アプリ」です。世界でダウンロード数は5億以上、MAUは5,650万人に到達しています。 日本のユーザーの特徴は「真面目と謙虚」です。連続利用記録の平均日数では世界1位、学習時間は世界2位(2021年)になっています。 日本人の「謙虚さ」があらわれた点としては、アプリ内で「初級者か・中級者か・上級者か」と聞かれたときに、基礎がわ

サブスクの再開率を2-3倍にした仕掛け、誰に売るのかを絞ったら「受注率が3倍に」など、アプリやプロダクトのマーケティング施策まとめ30(2022)
2022年に取材した記事から、参考になりそうな施策などまとめてみました。※ 数値等はあくまで取材当時のものです。 1、返送用の封筒を入れて「捨てる罪悪感」を軽減して解約率を改善した(スナックミー)おやつサブスクの「スナックミー」では、ボックスに「返送用の封筒」を入れるようにしただけで、解約率を下げることができた。 食べきれないなどの理由で「お菓子を捨てた瞬間」の罪悪感で退会している人がいることに気がついたため、食べきれないお菓子は「寄付」できる返送用の封筒を入れるアイディ

アフリカで「家まで車を届けて」売上100億円単位で成長した会社も。「世界へボカン」が語る、日本から越境ECで売上を伸ばすための7つのポイント。
越境ECの支援を15年行っている「世界へボカン」さんを取材しました。 1、越境ECは「価値のマトリクス」から戦略を立てる徳田: 越境ECといっても「商材の特性」によって売り方も変わります。僕らは「価値のマトリクス」というフレームワークで考えることを推奨しています。 上2つの「①評判価値」と「②実利価値」は売れるものを売るビジネスです。主にその会社が選ばれる理由づくりをしていく必要があります。 下2つの「③共感価値」と「④保証価値」は、売りたいモノを売るビジネスなので、お

年商30億円間近の「yutori」が語る、Z世代が求める「リアルさ」を武器に服を売る方法と、TikTokのコメントから服が売れる理由。
ストリートブランドを運営する「yutori」さんを取材しました。 「yutori」について教えてください。片石: 約20のストリートブランドを展開している会社です。2018年に創業して、2021年の売上は約17億円、2022年の売上は約30億円の見込みです。 お客さんの8割は「中・高・大学生」のZ世代なのですが、Z世代を中心に狙っていくことが、ブランドの立ち上げやすさにもつながっています。 20代前半くらいまでの子って、ファッションに熱狂的で新しいものへの感度も高いので