アプリマーケティング研究所
記事一覧
メルカリで値段の「¥マーク」を小さくしたら購入率が伸びた理由、ペイディがサービス名を「カタカナ表記」にする理由など、プロダクトのマーケ施策まとめ30(2023)
2023年に取材した記事から、長く参考になりそうな施策をまとめました。※ 数値等はあくまで取材当時のものです。 1、商品ページの「¥マーク」を小さくしたら購入率アップ(メルカリ)メルカリでは、商品詳細ページの「値段の¥マーク」を小さくしたところ、購入率が大きく上昇した。 理由としては、¥マークを小さくしたほうが、心理的な「価格の圧迫感」が減って、心理的にすこし安く感じるためと考えられている。例えば、¥マークが大きいと桁数が多く感じたり、価格を高めに感じやすい。 この案が
目標を数字で追わない「体験向上チーム」で目に見えない満足度を改善。会員120万人の「Qiita」が語る、プロダクトの成長サイクルを回した施策。
会員数が120万人を突破した「Qiita」さんを取材しました。 ──「Qiita」について教えてください。 柴田: 「Qiita」は、エンジニアに関する知識を記録・共有するためのサービスで、日本最大級のエンジニアコミュニティにもなっています。 会員数としては120万人を超えていて、月間のPV数は4,500万、月間のUU数は650万人。アクセス数の70〜80%は「検索流入」です。 収益モデルとしては広告がメインで、詳しい業績は非公開ですが、売上や会員数は順調に伸びていま
ショート動画の「切り抜き戦略」で約10億再生に到達。ショートドラマアプリの「BUMP」が語る85万DLまでの成長の裏側。ヒットするショートコンテンツを作るコツ。
85万ダウンロードを突破した「BUMP」さんを取材しました。 「BUMP」について教えてください。水谷: 1話3分のショートドラマ配信アプリです。アプリは累計85万ダウンロード、切り抜きを含めた「総再生数」は約10億回に到達しています。 Z世代の女性ユーザーが多く、移動時間よりは夜の時間帯に使われていて。寝る前などにゴロゴロしながら「マンガ感覚」で視聴されていますね。 収益モデルは、BUMPに掲載した作品から生まれた収益を、クリエイターと分け合うレベニューシェアモデルに
ニーズを捉える「ユーザーテスト」から世界2,000万人の利用者に成長。「家族アルバム みてね」に聞く、コミュニケーションサービスの丁寧なつくり方。
利用者が2,000万人を突破した「みてね」さんを取材しました。 「みてね」について教えてください。笠原: 「みてね」は、家族向けに写真や動画を共有できるアプリで、利用者数としては世界で2,000万人を突破しています。 日本国内では、2022年に生まれたお子さまのご家庭の「2家族に1家族以上」に利用されている(55%)というデータも出ています。 登録経路としては「先輩のママ・パパから聞きました」という口コミからが圧倒的に多いようです。 どのように「みてね」は生まれました
「すぐに相談したいニーズ」に着目して予約完了CVRが3.6倍に。弁護士ネット予約の「カケコム」に聞くリニューアル事例。何を前面に置くかでユーザーの反応が変わる。
弁護士のネット予約サービス「カケコム」さんを取材しました。 2023年に実施した「サイトリニューアル」について教えてください。 森川: カケコムのサイトは、もともとは「カテゴリ」から弁護士を探していく形式だったのですが、これを「直近の日付」から選べるデザインを前面に出したところ、予約完了率(CVR)が3.66倍になりました。 主な理由としては、ユーザーの「お金を払ってでもすぐに相談したい」というニーズが想像以上に多かったためです。データを見ても実際に70〜80%は「今日
サービス名を「カタカナ表記」主体にしたら指名検索と口コミ数が成長。累計100万人が注文した「レンティオ」が語るユーザーコミュニケーション施策。
家電のサブスク・レンタルサービスの「レンティオ」さんを取材しました。 なぜサービス名表記の「カタカナとアルファベット問題」に取り組んだのでしょうか? 高橋: 当初は、何も考えずに「Rentio」と表記することも多かったため、お客様もアルファベットの「Rentio」で認識や入力をされていたと思います。 すると、一発で覚えにくかったり、指名検索で入力しづらかったり、口コミ投稿でタイプミスが起こっていたり、という問題が発生していました。 レンティオが普及して「当たり前のサー
上手くなるより「下手でも上手くいくコト」を探す。年商60億円の「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムが続ける「新しい取り組み」を成功に導くためのコツ。
「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムさんを取材しました。 「北欧、暮らしの道具店」について教えてください 青木: 僕らが運営する「北欧、暮らしの道具店」は、顧客との関係性をライフカルチャー(世界観)が支える、ユニークなプラットフォームです。 2023年7月期の売上は60億円超、年間の購入者は約20万人となっていて、商品売上の半分以上は「オリジナルブランド」が占めています。 ミッションは「フィットする暮らし、つくろう。」です。これは「自分の生き方を自分らしいと感じ、満足