見出し画像

課金ランキングで「ビリ」になったイケメンは消滅。ガラケー恋愛ゲームの「サバイバル型」課金システムを、月10万円貢いだ女性ユーザーが語る。

日本のスマホユーザーインタビュー、今回は石川県のゆうさん(20代後半女性 アルバイト)、つかっているスマホはAndroid。

画像1

いままでゲームには、どのくらい課金しましたか?

いままで、すべての携帯のゲーム(スマホ+ガラケー)だと、累計100万円くらいは課金していると思います。

一番ハマったのは「私のホストちゃん」という恋愛ゲームです。これはガラケーのamebaのゲームでした。もう「サービス終了」しちゃいましたけどね。

※「私のホストちゃん」は2013年4月30日に、サービス終了してしまったよう(公式ブログより

「私のホストちゃん」は、どんなところにハマっていたんですか?

まず、キャラにハマりました。「葉月リョウ」くんっていうキャラがいるんですけど、もうこれが、どストライクすぎて。

ほんとに大好きすぎて、当時は「仕事の合間」にもトイレで、こっそりゲームやったりもしていましたね...。

そのキャラが「すごくタイプ」だったんですね。

そう。というか、その「葉月リョウ」くんって、わたしの好きだった、ビジュアルバンドの人にすごく似ていて。むしろ、それが理由ですね。

ていうか、その人をモデルにしていたんだと思います。わたし、その人の「追っかけ」をやっていたくらいなので、気づいたんですよ。

そもそも名前も、イラストも似ているし、ブログでよくつかう「顔文字」まで、ゲームで再現されていて。さすがに、偶然とは思えなかった。笑


※検索したら出てきた、リニューアル版(?)の「私のホストちゃんS」の、「葉月リョウ」くん。

それで、いっぱい「貢いじゃった」感じですか。

そうですね。中でも「ランキング制度」っていうのがあって。これがほんとにヤバイ。これのせいで、めっちゃ課金しましたから。

このランキングというのは、「ゲームに張りついてる時間」と「つかった課金額」で、ユーザーのランキングが決まるんです。それもキャラクターごとに。

だから、「葉月リョウ」くんの、ランキング上位に入りたくって、課金してしまうという。ほかの人に抜かれたくない、そういう気持ちです。

もう「トップ10位」には、なんとしても入っていないと、負けた気になるんですよ。笑

画像2

なるほど。最高でどのくらい課金しましたか?

最高でいうと、月10万円くらい課金しました。その課金した月のこと、いまでも覚えていますよ。

6月に「ジューンブライド」のイベントがあって。そのとき「10位以内」に入れれば、「ウェディングドレス」のアバターがもらえたんですよ。

それを持っていると、ストーリーを読み進めたとき、「グッドエンド」にいけるんですね。彼と「いい雰囲気」になれる。だから、絶対に譲れないと。笑

すごいシステムですね。

はい。あとメインのイケメンキャラが6人いるんですけど、そのキャラごとにも「人気ランキング」というのがあって。

それはたしか、すべてのユーザーの課金額によって、「ランキング」が決まるような感じだったんですね。いわば「AKBの総選挙」みたいな感じです。

それで、ビリ(6位)になったキャラは、「退場」になってしまうんですよ。そして新しいイケメンに、どんどん入れ替わっていくんです。

「退場」っていうのは、どうなっちゃうんですか?

もう、ゲームの世界から抹消されて、会えなくなっちゃう。よほどのことがないと復活もなし。だから「サバイバル」なんですよ。ファンにとっては。

ランキングの途中経過で、好きなキャラが「5位」とかになると、そのキャラのファンたちが、必死でお金をつかおうとするわけです。

わたしの好きだった「葉月リョウ」くんも、いっつも4位とか5位になっていたから、すごくその気持ちがわかります。

その後、ついに「葉月リョウ」くんも、6位になってしまって。それでもう会えなくなってしまって。そのときに、ゲームもやめてしまいました。

画像3

※6位(ビリ)になると、そのキャラは退場。ゲーム上から抹消される。当然「ファイアーエムブレム」のように、リセットして復活などもできない。

「恋愛ゲーム」をやるモチベーションって、何なんでしょうか。

ここから先は

1,163字 / 3画像
アプリやプロダクトの成功事例が学べるマガジンです。プロダクトの売上やユーザー数を伸ばしたい人にオススメです。成長プロダクトのインタビュー、効果のあったマーケティング施策、事例やデータなどが中心(月に7記事ほど)多くの過去記事も5年ほど遡って読めます。クレカ決済だと初月無料なのでお試しでもぜひ。

月刊アプリマーケティング

¥2,000 / 月 初月無料

プロダクト運営について学べるマガジンです。アプリやプロダクトの売上やユーザー数を伸ばしたい人にオススメです。月に7記事ほどお届けします。