会社の上司からも「お年玉」がくる。中国ではコミュニケーション感覚で「スマホ送金」がつかわれる話と、学生証をアップすると「通販アプリ」がお金を貸してくれる仕組み
中国人のヨウさん(24歳 女性 ※現在は日本で働いている)に中国のアプリのお話を聞きました。
目次:
・中国の「通販アプリ」がお金を貸してくれる仕組み
・アプリの「お年玉くじ」を使ったコミュニケーション
・結婚式や誕生日など「お金をスマホで送り合う文化」
・中国で流行中の「カラオケアプリ」のマネタイズモデル
・プリクラのような「ミニカラオケBOX」も流行中
中国の「通販アプリ」がお金を貸してくれる仕組み
わたしは「京東商城(JD.com)」という中国の通販アプリをよくつかっていて。ここで海外の食べ物とかお土産を買っているんですね。
このアプリでおもしろいのは、学生の場合は「学生証」をアップすると、担保なしでお金を借りられたり、分割払いができるんですよ。
通販アプリがお金を貸してくれるような感じで。クレジットカードみたいにつかわれている。高額なスマホとかを買うときにつかうんだと思います。
もともとは、たしかアリババから始まった仕組みだと思いますが、結構人気はある機能だと思いますよ。
学生は1万元くらい(約15万円)が上限みたいですね。わたしの場合は、社会人だからなのか、限度額が3,000元(約4.5万円)でした。
アプリにお金を預けておくと金利がつく
あと、この「京東商城(JD.com)」にはお金を管理する機能もあって。貯金するとお金が増えるんです。
日本の金利って0.1%とかじゃないですか。中国ではいいやつだと金利4%とかあって。国が所有する銀行だと、2年くらい貯金して3%以下かな。
でも、中国の銀行アプリだと3〜4%は金利がつくんですよ。地方銀行にもそういうアプリがあって。WeChatペイとかから預けられます。
アプリの「お年玉くじ」を使ったコミュニケーション
中国ではお正月のときに、WeChatで「お年玉くじ」を配るんですよ。これは宝くじみたいになっていて。もらえる金額がランダムで決まります。
わたしは10円、Aさんは100円、Bさんは1,000円みたいに。お年玉くじを送られたほうは、仲良くお金をシェアすることができるんですね。
先生とか上司とか偉い人が配ってくれたり。会社の上司からお年玉をもらうこともあります。忘年会のときにお金をもらったり。日本ではあまりない文化ですよね。笑
これはルームメイトが配ったお年玉です。金額は少ないんですけど、でも金額は気にしないんです。「今年もよろしく」という気持ちで楽しんでやります。
わたしもいま日本に住んでいるので、中国の両親や祖父母から「お年玉」が送られてきたりします。ひとつひとつはそこまで大きな金額じゃないです。
もともと、中国にそういう文化があったわけじゃなくて、スマホの「お年玉くじ」が送れるようになってから流行ったことですね。
結婚式や誕生日など「お金をスマホで送り合う文化」
中国では「お年玉」じゃなくても、WeChatでお金を送るのも当たり前です。
親しい友人の誕生日、友人の結婚式とか、今はWeChatでお金を送るんです。結婚式に行けなくても、同級生が結婚したらWeChatでお金を送ります。
親しい友人の結婚式だと10万円くらいは送りますね。挨拶程度の関係だと5,000円くらいです。結婚式って4月や9月が多いので、その時期になるとお給料なくなります。笑
わたしは最近、姪っ子のお誕生日に5,000円あげました。日本ではこれ多いですか? こういう金額は中国では普通です。もちろん人によりますけど。
中国ではわたしは財布もあまり持ち歩かないですね。お釣りをもらうのが面倒ですし。電車の切符売り場でお金を買う人もかなり減っていますよ。
お正月とかに行列に並ぶのって、すごく時間のロスじゃないですか。今はスマホでチケットも買えるようになって、本当に便利だなと思います。
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