インスタのタグ検索は疲れる。厳選された服を動画でみるほうがいい。20代女子に聞くYouTubeから服を買う理由。無数のインスタ投稿よりたった一人のセンスを信じる
服をインスタ検索よりもYouTube動画で買うようになったという、社会人の女性(23歳 東京)にお話を聞きました。
目次:
・インスタ検索よりYouTuber動画で服を買うようになった
・人のセンスを信じて服を買う「お揃いにすれば可愛いはず」
・商品だけではなくて「着崩した着こなし」も含めて参考にする
・iPhone11に乗り換えるときに「YouTube検索」をした話
・ジムではなくフィットネス動画アプリに年額課金した理由
※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。
スマホの使い方で「最近やるようになったこと」って何かありますか?
YouTubeをみて服を買うようになりました。前まではインスタで検索していました。でも、最近はファッション系のYouTuberをみるようになった。
とくに、そういう人たちの動画をみて、ユニクロやGUの服を買っていて。今年の秋服はYouTubeの動画からもう6着は買いました。
やり方としては、動画をみながら商品をスクショして、後でユニクロやGUのアプリで検索して、お気に入りにストックしておくんですよ。
それでお店に行ったときに、ストックしてある服から試着して買う。お店に着いたときには、買う服がほぼ決まってるってことです。
なぜインスタ検索よりYouTube動画になったんですか?
動画に慣れちゃうと、タグから探すのが面倒くさくなる。たくさんの投稿から自分で探さないといけないのが疲れます。動画なら見てるだけです。
YouTuberの動画って、チャンネル登録しとけば「GUの新作動画」がでたら勝手に流れてくるし、どの服を着ればいいかも厳選してくれる。
その人のセンスを信じてるから、その人が着てるんだったら「それとお揃いにすれば可愛いはずだ」みたいな、安心感もありますね。
だから「GUの服」を買ってるんだけど、そのYouTuberの服を買う感覚に近くて。服のブランドよりも、そのYouTuberを信じて買ってます。
ちょっと前は、インスタのタグで「#GU」とかめっちゃ見てたんですけど、最近はもう全然やらなくなっちゃいました。
※服のように、人のセンスの要素が強くて、たった一人の「おすすめ」を信じたほうが、自分にとっての正解に辿り着きやすいカテゴリは、同じようなことが起こりやすいのかもしれない。
「その人が着ている」からこそ可愛いと思えるというか。
そうです。逆に、ユニクロとかGUの宣材写真とか、公式のコーディネートには全然魅力を感じない。あれ見てもあんまり可愛いって思わない。
ただ体にぴったりなものを、商品が見やすいように着るだけって感じで。CMとかチラシを見ても、可愛く着るイメージがわいてこない。
でも、YouTuberの人って、着こなしとかサイズの選び方が上手い。やっぱり自分がどれだけ可愛く映るか、ずっと考えてるような人たちだから。
うまく袖をちょっと折ってみたり、そういうセンスが入ってるから、商品自体もとってもかわいく見える。そこがすごくいいんだと思う。
※ よく見ているチャンネルは、ももちさん(ももちのクセが強すぎた)や、kinokoさん、などとのこと。
なるほど。他には「YouTubeのメリット」はありますか。
GUとかユニクロって、商品の入れ替わりがすごい激しいんですよ。自分ではついてけないから、厳選した服を紹介してくれるのはありがたい。
品番とか値段とか、わたしのこの身長でこのサイズだとかわいい、あえてサイズを上げたほうがかわいい、着こなしまで教えてくれます。
そういうYouTuberのおかげで、ニットをすこし大きめに着る、メンズの服をあえて着るとか、着崩した着こなしをする人も増えてると思う。
中には「一回洗濯してシワがどうだった」とかまで教えてくれる人もいる。そういうことってお店に行っただけじゃわからないことですよね。
いままではYouTubeの商品動画といえば、コスメばっかりでしたけど、最近はファッション系のおしゃれYouTuberも増えていると感じます。
※YouTubeでの「春服・夏服・秋服・冬服」の検索推移を調べてみた結果。これをみると、2017年頃から出てきたユーザー行動であること、四季の中では「秋服」を動画で知りたいニーズが高いことが、なんとなくわかります。もちろん、検索経由ではなくておすすめや関連動画からみる人も多いはず。
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