安くて可愛いより「いいもの」を長く使うのがカッコイイ。20代の女性が語る「サステナブルな商品」が支持される理由。安いものより「好きないいもの」に囲まれて暮らしたい。
3名のユーザーにインタビューしました。
目次:
1、 20代の女性に聞く、若い人に「サステナブル」が支持される理由
2、40代の農家男性が、農作業中に「ホラー映画」をみたり「LINE通話」を繋ぎっぱなしにしている理由
3、PayPayで「サブスク割り勘」をして節約している20代女性の話
※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。
① 20代の女性に聞く「サステナブルな商品」が支持されてきている背景や仮説。
※ 東京都 25歳 女性
最近「変わってきた感覚」を教えてください。
最近「サステナブル」というのが気になって、前まで意識が低かったのに、そういう商品を買うようになってきました。
最近は、環境的にどうなのかな、誰がつくったのかな、誰にお金が渡るのかなか、気にすることが増えたんだと思います。
地元のものを食べたほうが地産地方になるとか、無理に海外で安く作られたものを選んじゃうと、それを肯定してることになる、とか。
どういう風に「感覚」が変わってきましたか?
前は「安い・可愛い」が正義だったけど、今はそれが変わってきた。
やっぱり、安いものに囲まれて暮らすよりも、「自分が選んだいいもの」に囲まれて暮らしたいじゃないですか。
GUやしまむらの服をすぐダメにするなら、スノーピークとかアウトドアブランドのいい服を、お値段は高めでもずっと大事に着たい。
100均で適当にお皿を買って、バカバカ捨てるよりも、1枚3,000円する伝統のお皿を買ったほうが、カッコイイって思います。
今って家にいる時間も長いし。そのほうが心の満足度も高い。
なぜ「サステナブル」が支持されると感じますか?
サステナブルって大切にすると「ケチと紙一重」ということも結構あって。エコってよりは「節約できるから」みたいな。
最近、細いマイボトルが流行っていて。ペットボトルを買わなくてもいい、 余計なゴミも出ない。それってサステナブルだけど「単にケチなだけ」とも言えるのかなって思うんですね。
若い人にもコスパを求める「ケチな人」は多い。だから支持されるのかも。ケチより「サステナブル」のほうがカッコイイじゃないですか。笑
サステナブルって「使い回すこと」だから。ゴミの出ないエコバッグとか。だから、お金がない若い人が共感しやすいのかも。
なるほど。ほかにはどんなことを思いますか?
サステナブルな商品って「オシャレ」ですよね。市販のパッケージつき商品を家に置くと、一気に生活感がでて家がダサくなる。
今って在宅時間も多いし、家の写真をストーリーにあげるじゃないですか。そうなると家から「生活感」は消えてもらったほうがよくて。
なので、洗剤とかも毎回ボトルのゴミが出るより、お気に入りのボトルに中身だけ詰め替えて、それを置いていますね。
ストローも金属ストローをつかいます。プラスチックのストロー100本入りとかって、かさばるし置く場所にも困ります。
少し前にも、ダサくないパッケージの「バスマジックリン」とかが、話題になってましたよね。
パッケージの問題は、「お店で選ぶ時代」ではなく、SNSや通販で買う時代になったから、もあるのかもですね。
たしかに。お店で選んで買うおじいちゃんとかは見やすいかもだけど、若い人ってパッケージを気に入って買うわけじゃない。
生活系だと「使い心地」とかが大事じゃないですか。それでそのブランドを信頼して買う。SNSとかインスタの投稿でその商品を知る。
わたしも、インスタのおすすめ欄で「暮らしのアイディア」的な投稿みて、通販とかオシャレな雑貨屋さんで買ったりします。
周りも「サステナブル」に敏感になっていると感じますか?
この1年で「同世代30人くらい」と話したのですけど、結構みんなそういう気持ちを持ってた。少なくともみんな前より敏感になってる。
前まではそういうこと言うと、意識たっか(笑)みたいな空気だったけど、わたしも実際そうで一人でやっても変わらないと思ってた。
でも最近は「わたしはそれを選択します」みたいな感じになってきていて。周りも「それって素敵。カッコイイ」という空気になってきた。
最近「お祝い品」をみんなからもらう機会があって。サステナブルな商品、お酢でできた優しい洗剤とかが多くて驚きました。
ここから先は
月刊アプリマーケティング
プロダクト運営について学べるマガジンです。アプリやプロダクトの売上やユーザー数を伸ばしたい人にオススメです。月に7記事ほどお届けします。