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テレビCMは信じない。「ASMR動画」で食べたい欲を高めて「食べるか決める」20代女子が語る「人の咀嚼音」を聴いて擬似試食する話

2名のスマホユーザーにインタビューしました。

目次:
・ASMR動画で「食べたい欲」を2〜3倍に高めて食べるかどうか決める話
・月50万ブランド品を買って3回撮ってメルカリですぐ売る「キャッシュフロー経営型インスタマウンティング女子」
・マッチングアプリを「弁護士マッチングサイト化」して法律相談した話

※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。

1、ASMR動画で「食べたい欲」を高めて食べるか決める話

ミナミさん 高知 22歳 社会人

最近スマホでやるようになったことって何かありますか?

なにか気になる食べ物があったときに、YouTubeで検索してASMR動画をみてから、それを「食べるかどうか」を決めるようなことが増えました。

ASMR動画って、BGMとかムダな情報もなくて、音に集中できるんですよ。人の咀嚼音がそのまま伝わってきて、食べたときのイメージもしやすい。

それで、動画をみて「食べたい」って思ったら食べます。人が食べてるのをみると食べたい欲も膨らむし、思ってたのと違って失敗もしないです。

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たとえば「最近食べたもの」で説明してもらえますか?

この前、ケンタッキーのハニーチキンを食べました。お店の前のポップでみかけて「こんなのあるんだ」と思って、後でYouTubeで検索したんですね。

そしたら、ASMR動画があって「サクサクッ!」って言っていて、耳で食感まで伝わってきて「これは美味しそうだ。食べてみたい」となりました。

ディズニーランドに行く前に、ディズニーの動画をみて「あれしたいこれしたい」って想像を膨らませると、気持ち的にたのしいじゃないですか?

それと同じで、ASMR動画で「食べたい欲」を最高潮に持ってくと、普通に食べる2〜3倍は美味しく感じます。これ本当なんです。笑

あと、ハニーチキンのレビュー動画もみました。そうすれば「甘い・辛い」味もわかるし、これが苦手な人は微妙とか悪いところもわかるので。

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※チキンやチーズドッグなどは「ASMR動画」が多くあるが、そうじゃないものはもちろんこの方法は使えないとのこと。

実際に食べたらどうなるのか「食感を体感したい」みたいな感覚もあるんですかね。

それもあります。テレビのCMとかってめっちゃ「パリッッ!」とかいうじゃないですか。CMだと結局「なんでもおいしそう」なんですよ。

ASMRのほうが全然リアルですよね。普通の人が本物を食べてる音なので。同じ感覚でみれるっていうか。自分も食べてるような感じになれる。

だから、CMを参考にして「食べよう」って決めるよりは、CMで知って動画をみてから「食べよう」って決める感じになってますね、わたしは。

インスタもけっこう「嘘っぽい」と思っていて。みんなフィルターで盛れるように撮るじゃないですか。テレビじゃないけどテレビの感じというか。

やっぱり、CMを信じて「事実と違ったとき」のショックが大きいので、食べものは動画のほうが信頼できるかなって。

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※YouTubeで「ケンタッキー ASMR」で検索上位に出る動画も、かなりの再生数になっている(公開日は「ここ1年以内」がほとんど)。音で食べたくなる「音映え」のようなものが注目されたり、飲食店がYouTubeに「ASMR動画をあげる」ケースも出てくるかもしれない。

ほかには「ASMR動画」をみて食べるか決めたものはありますか?

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