席に座ったまま「スマホで注文」売店がくるイギリスの劇場デリバリーアプリと、Netflixのパスワードを「友達や近所の人」にもシェアするブラジル人の感覚(海外アプリ事情)
3名の海外アプリユーザーに話を聞きました。
目次:
1、イギリスの「劇場デリバリーアプリ」売店が席まで来てくれる
2、デンマークの「フードロス削減アプリ」流行する3つの理由
3、ブラジルで人気のフリマアプリやNetflixの共有事情
※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。
◎1、売店側がきてくれる。Uber Eatsの「客席バージョン」のような劇場内デリバリーサービス
※イギリス在住15年のSさん(29歳)
イギリスには、劇場チェーンが運営する「Ordertorium」という、スマホで注文すると客席に飲食物をデリバリーしてくれる、サービスがあります。
ATGという劇場アプリを起動して、座席とメニューを指定しておくと、休憩時間などに自分の席まで届けてくれる、というものです。
Uber Eatsであれば、住所を入れて配達してもらいますが、このアプリは客席番号を入力して、届けてもらうというイメージです。
劇場というのは、どちらかというと古臭いイメージなので、イギリスでも「スマホでオーダーできるなんて新しい」と話題になりました。
※飲み物・お酒・お菓子など軽食を届けてくれる。決済はクレジットカードやペイパルにて(配達料はかかりません) キャッチコピーは「You Sit. We Serve(あなたは座っててね。我々が持っていきますので)」だそうです。
席からスマホでオーダーできるメリット
つかってみた感想としては、演劇前にドリンクを頼んで、休憩時間にアイスクリームを頼んだのですが、かなり便利だと感じました。
劇場の休憩って大体20分程あるのですが、売店に並んで席に戻ってくると、5分しか残っていなかったりします。なので、数分でアイスクリームを届けてもらえたことで、休憩時間がだいぶ長くあるように感じました。
あと、わたしは「すぐ決められない」という性格で。忙しい売店で「何にしますか?」とすぐ決めるのが苦手なんです。だから、アプリでメニューを見ながら「どれにしよう」と時間をかけて決められたのもよかった。
オーダーするのは基本的に「いつでもOK」なので、劇場につく前にオーダーしておく、ということもできます。
ただ、ロンドンには古い劇場も多くて、電波が悪いところになると、Wi-Fiにもうまく繋がらなくて使えない、ということも起こっているそうです。
◎2、デンマークで「フードロス削減アプリ」流行する理由
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