認知度より「専門性」に課金される。月600万円を売り上げる個人も登場「MOSH」創業者が語る、マネタイズできる個人の条件
個人がサービス販売できるプラットフォーム「MOSH」さんにお話を伺いました。ダイジェスト版は漫画でまとめています。
・MOSH 籔さんツイッター(@kazuya_jam)
・MOSH(https://mosh.jp/)
【MOSHさんより告知】もしご興味ある方は「MOSH」を使って、ぜひサービスを販売してみてください、とのこと。
以下、note購読者向けに、インタビューの「テキスト+図解版」の詳細記事を配信しています。
-----
※ MOSH株式会社 代表取締役 籔和弥さん
○ MOSHについて
2018年2月に公開した、ネットでサービスが売れるプラットフォームです。主に個人やスモールチームの方に使われています。
登録事業者数としては1万人。今年に入って「予約取引件数」は約10倍に、MOSH上の「月の流通総額」は約3倍以上になっています。
オンラインフィットネスを始めとした「サブスクの流通額」も伸びていて、サブスクの月の流通総額も「1〜2月比で約50倍」になっています。
事業者の7〜8割は女性の方で、フィットネスや美容系の方が多い傾向です。オンラインで「新しい働き方」をされている方も多いですね。
現在は、共同創業者3名+業務委託4名の、7名ほどで運営しています。
○ MOSHがなぜ生まれたか①「個人間サービスの流行」
もともとRettyという会社で働いていて、会社を辞めて起業して。最初は教育系サービスをつくったのですが、上手くいかなかったんですね。
そのとき世界1周に行ってみたら、世界中で個人間サービスが流行っていて。いろいろな国でUberやAirbnbが普及していた。
Airbnbでアフリカのおじさんの家に泊まった時は、SNSで繋がってきて「次はここから申し込んでね」と、自分のサイトを送ってきたんです。
そうしたユーザー行動をみて、信頼関係さえあればSNSで個人が繋がって、個人間で取引する未来がくるのは、必然のようにも思えました。
○ MOSHがなぜ生まれたか②「マサイ族のキャリア相談」
僕がアフリカのマサイ族の村に行ったときに、20代の「マサイ族の青年」と仲良くなりました、英語が話せたので色々と話を聞いてみたんですね。
そしたら、マサイ族には15歳にライオンを狩る通過儀礼があって、その青年はライオンを見事狩ることに成功していた。
それで、ほかの村から「お嫁さんを連れてくる権利」も得ていたんですよ。その村のエースみたいな人材ですよね。
でも、その青年はスマホを持ってるから、僕みたいな観光客とつながって、スマホを通してマサイ族の村から、世界中の情報を見ていたんです。
だからこそ、本来はマサイ族には「村長を目指す」というロールモデルがあるにも関わらず、自分は今後どうすべきか悩んでいた。
本当にこのまま村にいるべきなのか、自分が本当に熱中したいことは何か、ものすごく迷っていて。これってすごくおもしろいことだなと。
そういう、スマホで誰でも発信できる時代に、自分のやりたいことをやる人をつなげて、情熱が巡るサービスをやりたいと考えました。
○ 最初の「事業者ユーザー」はどのように集めたか?
こうして「MOSH」を2018年に公開しました。最初に使ってくれる事業者さん探しは地道でしたね。今でも地道ではあるのですが。
初期は相性が良いと考えた「フィットネス系」の方にインスタでDMして、「使ってくれませんか?」と連絡していました。
事例もない得体も知れないサービスだったので、DMからお会いして画面を見せながら導入してもらう、最初の100人はそんな感じで集めました。
お声がけすると、みなさんサイトは持ってるものの、更新が止まっていて。「実は運用できてない」という悩みを持つ方が多かった。
個人にとっては、WEBサイトをつくって、予約システムを借りて、決済手段を用意して、とバラバラに準備するのは大変だったと。
なので、それをワンストップで提供できる「MOSH」を紹介すると、手応えはわりとあって、導入はしてもらいやすかったです。
最初は、DMから一人ずつご案内をして、気に入ってくれた事業者さんが、周りの人にも勧めてくれる、この繰り返しでしたね。
○ 認知度よりも「専門性」に課金される
おもしろいのは、MOSHの売上トップユーザーを分析してみると、インスタのフォロワーの中央値って、5,200人くらいなんですよね。
認知度の高さよりも、大事なのは「専門性」だと思っていて。普通のフィットネスよりも「美尻の専門家」みたいな、専門性の高い人が強い。
そして、その「専門性」をSNSで発信していて、フォロワーが「専門性」に対して、納得感を持っていることも重要です。
事例としては、SNSで10万フォロワー以上いる著名な方であっても、MOSHでサービスを販売して、1件も予約が入らないということもありました。
認知度も高くてオフラインには顧客もいるけど、オンラインで「専門性」の発信をあまりされていなくて、売上につながらなかった。
逆に「専門性」が一貫して発信されていて、それがメニュー化されることで「フォロワー200人でもめっちゃ売れる」現象も起こっています。
○ 事例① サブスク売上が月600万円のボディワーカー
とあるボディワーカーの方は、週1回のオンラインレッスンを提供されていて、月額13,000円のサービスに500名もの会員がいます。
オンラインレッスンという形をとることで、海外や全国にいるお客さんにもサービス提供できていて、月600万円の売上になっています。
月額レッスンを開始された時も、1時間で300名の会員が集まっていました。「専門性の高い情報」を発信できているからこそだと思います。
○ 事例② 月250万円の売上のパーソナルカラーサロン
とある、パーソナルカラーサロンさんでは、色や骨格に基づきコスメやファッションを提案されています。
PDFでコンテンツを販売したり、Zoom相談会をやったり、月額メルマガを配信されていて、MOSH上で月250万円の売上があります。
もともと、WordPressのホームページを持っていても、あまりきちんと運用できていない、という課題があったそうなんです。
そこから、MOSHでメニューを分かりやすく整理したことで、予約がだんだん増えていき、口コミも充実するというサイクルができました。
この方は、二児のお母さんで「10時半から/13時半から」の2枠しか働けないそうですが、それでも大きな売上をあげられています。
ここから先は
月刊アプリマーケティング
プロダクト運営について学べるマガジンです。アプリやプロダクトの売上やユーザー数を伸ばしたい人にオススメです。月に7記事ほどお届けします。