
月100万円を稼いだ台湾の配信者に聞く、台湾の配信アプリの裏側。イベントはチーム戦でファンと共同戦線。お金持ち「土豪」との交渉方法やコミュニケーションの工夫
日本円で月100万円以上は稼いだこともある、台湾のライブ配信アプリで活動している配信者のSさん(20代女性)に、お話を聞きました。
○1、台湾の配信アプリ事情と「土豪」
台湾の配信アプリで活動しています。日本円で月100万円以上は稼いだこともあります、最低でも月20万円はコンスタンスに入ってきますね。
台湾で人気がある三大配信アプリは、17LIVE、浪LIVE、Upliveの3つです。そのうちひとつと専属契約のようなことをして配信しています。
ライバーの収入はファンからのギフト課金で決まります。でもファンの多さで課金が増えるというよりは、1人のお金持ちの力の影響が大きいです。
台湾ではたくさん課金してくれるスーパーお金持ちを「土豪」と呼びます。有名配信者には誰か1人はパトロンが付いているんです。
○2、配信イベントはチーム戦である
配信イベントで上位をとるのは「チーム戦」です。ファンにもファンの仕事があります。役割をきちんと分けるんですね。
わたしも、たくさん課金してくれる人が4人いたことがあって、それぞれ役割を分けていました。
一人は配信中に宣伝などを打ち続ける人。わたしが何か歌っているときは話せないから、そういう時に他の人が入ってきたら挨拶する。
もう一人は、イベントのランキングを1分毎に知らせる係。ほかの配信者の状況をみてギリギリに逆転を狙ったりするためです。
残り2人は合図したらすぐ課金する係です。基本みんなそんな感じでチーム戦をやっています。寝てて1位になるなんてあり得ません。
1位になると次のイベントの看板になれます。トップ画面に顔が大きくのる。アプリ内ですごく有名になれる。だからみんなそれを狙います。
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