ライブ配信に「キャバ嬢」や「リモートワーカー」が参入して競争激化。元専業ライバーが語るコロナ禍で増えた「3つのライバー層」とライブ配信で「人気が出るため」の条件。
3名のユーザーにインタビューしました。
目次:
1、配信アプリで競争激化。コロナ禍で増えた「3つのライバー層」
2、週3で3〜4時間は「作業通話をする」作業通話アプリを使うメリット
3、繊細気質の女性が「ジムにいくコスト」が高いからYouTubeをみる話
※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。
① 元専業のライバーに聞く「配信が競争激化」した背景。コロナ禍で「3つのライバー層」の参入が増えた話
※ 20代 元専業の配信者 Sさん
簡単に「自己紹介」をお願いできますか。
少し前までは「ライバー専業」で活動していたのですが、今は働きながら「楽しむ程度」にライブ配信をやっていますね。
配信アプリは、ポコチャなどで経験があって「Aランク帯」にいたこともあります。一番良かった時期で収入は月40万円くらいでした。
ポコチャは、一定時間までの時給+投げ銭のインセンティブ制です。それでランクが上がるほどにパーセンテージが上がっていきます。
※ 同時視聴は「20人前後」とのこと。少ない印象もあるが「人数より回数や頻度」などが重要とのこと。この方も「ポコチャでAランク」で割と上位勢だが「月数百万円レベルで稼ぐ人」は本当に一握りのライバーだけらしい。
最近「配信アプリで起きている変化」って何かありますか?
競争は厳しくなっていますね。コロナ禍に入って「ライバーを始める人」がすごく増えたからです。キャバ嬢とかホストとか。
キャバ嬢さんの参入は本当にすごくて。お客さんを連れてきてアイテムを投げてもらって。キャバ嬢を辞めて専業ライバーになる方もいる。
リモートワークの影響も大きくて。芸能人がリモートワークになって、元アイドルとか元SKEとか、既にファンがついている方がはじめたり。
あとは、リモートワークで時間が余っている、一般の「綺麗な人」とかが、副業として配信をはじめるケースも増えています。
実力があれば稼げるということで、配信アプリが「副業のひとつ」として、メディアで特集されることも増えているのかなと。
人気が出るために「必要な条件」って何だと思いますか?
ルックスも大事だと思うけど、やっぱり「親しみやすさ」や「話しやすさ」は大事だと思う。あと常に明るくポジティブなオーラを出してる人。
あと人気ライバーさんの共通点は、リスナーさんを「覚えてくれる」こと。ライバーも「接客」を頑張らないといけない時代かなと思います。
もちろん「素のままの私をみて」という方もいますが、おもてなし最大級の接客とかと同じで、おもてなし精神を持つライバーも増えています。
ライバーが増えて競争が激しくなっているので。リスナーよりライバーのほうが多いんじゃないか、と言われることもあるほどですよ。笑
何か「配信を盛り上げる工夫」があれば教えてください。
リスナーさんのお誕生日を聞いておいて、今日は「誰さんの誕生日ですよ」と、誕生日ソングを流してお祝いをするとか。
やっぱり「リスナー対ライバー」よりは「ライバーとリスナーでひとつ」みたいな一体感は大事です。リスナー同士で仲良くなったり。
とくに今はコロナ禍で「人と人の繋がり」って前と比べなくなった。気軽に飲み会にいったり、遊びにいったりも中々できない。
だから「ライバーだけ」ではなくて「リスナー同士」の繋がりも深くして、みんなで楽しくなるというのは大事になってるかなと。
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