たった3日で26万円も稼げた、メルカリで「アップル製品」売るための7つのコツ。
先日、取材したこちらの大学生の話に影響されて、
インスタは「妄想の検索エンジン」メルカリは「通販の検索エンジン」としてつかう。女子大生が教えてくれたスマホで「ビキニ」を買うまでの経路。
GWにメルカリでアップル製品(MacBookやiPhone)を販売してみたところ、思ったより上手くいったので、出品のコツなどを記録しておきます。
不要になったスマホやパソコンを眠らせている人は、メルカリに出品してみると、おもしろいかもしれません。
※あくまで個人の経験談です。また「メルカリでアップル製品を売る」というシチュエーションを前提にして書いています。
今回メルカリで「売れたモノ」と「売却金額」
7つ出品して100%売却できました。売却までのスピードも早く、出品から1時間以内に売れることも多かった。(遅くても半日くらいで売れました)
ちょこちょこ出品していたので、3日くらいかかりましたが、すべて1日で出品していたら、実質1日で終わっていたように思います。
・iPhone6s 64GB(SIMフリー)売却額:42,000円
・iPhone6 64GB(SIMフリー)売却額:26,000円
・iPhone5s 32GB(ソフトバンク)売却額:10,000円
・iPad mini4 16GB(SIMフリー)売却額:37,000円
・Mac Book Pro 15-inch(Mid 2014)売却額:118,000円
・Mac Book Air 11-inch(Mid 2012)売却額:45,000円
・Apple Watch Sport 42mm 売却額:18,000円
→売上合計:29万6,000円(※この売上合計から、送料と手数料10%を引いた、26万1,000円が利益になります)
いずれも、定価の30〜50%くらいで売却できたような感じでしょうか。もちろん、商品の状態や、モデルの古さなどにも左右されます。
これほど高く売れることを考えると、中途半端に「安いモノ」を買って、使い捨てするよりは、高くても「価値が落ちにくいモノ」を買って、将来的にメルカリで売却したほうが、得するケースが多い気もしてきます。
たとえば「新型iPhone」に毎年買い換えている人は、SIMフリーで購入して1年後にメルカリで売れば、「実質半額くらい」で使えることになるのでは?
メルカリで商品を売るには?
商品を売却するためには、大きく「2つのこと」をやる必要があります。
① 露出を高める(検索キーワード対策、サムネイル写真)
② 成約率を上げる(価格付け、商品紹介文、値引き、コメント交渉)
簡単にいうと「①たくさんの人に発見してもらい」「②コレなら買いたいと思ってもらえるようにする」ということです。
※ちなみに、今回「評価0」の状態からでも売ることができました。評価は良いに越したことはないですが、他の部分でカバーできるものと思われます。
コツ1. 検索キーワード対策はとても重要
メルカリで「商品が売れるかどうか」は、メルカリ内での検索キーワード対策に、大きな比重がかかっていると思われます。
つまり、自分が「売ろうとしている商品」と、その商品を「欲しがっている人」を、いかに検索でマッチングさせるかが重要。
今回のケースでいうと、メルカリの検索で「iPhone」「iPad」「MacBook」を探している人にこそ、商品ページを見てもらいたいですよね。
それでは「具体的に何をしたら良いのか?」というと、以下2つを押さえると良いのではないかと思います。
・商品名に重要なキーワードを入れておく(端末名/インチ/モデル/SIMフリー/カラーなど)
・商品説明文に補助キーワードや情報を入れておく(スペック・メモリ・ストレージ/IMEI(製造番号)/ストア購入品/ひらがな/カタカナ/略称)
コツ2. サムネイル写真は「本体である」ことを示す
サムネイル写真はとても重要です。なぜなら「検索結果ページ」に表示されるからです。※出品時に「1枚目に設定した写真」がサムネイルになります。
それから、サムネイルは「コレは端末本体なんだな」とパッと見でわかる写真を設定する、というのも重要ではないかと思います。
どういうことかというと、メルカリで「iPhone6」と検索すると、(iPhone6用の)カバー・付属品などに混ざって出てきて、埋もれてしまうんですね。
そのため、端末を探している人が、一目で「あ、これは本体の出品なんだな」とわかるような、写真を載せるべきだということです。
(たとえば「端末と箱を並べた写真」などが、適切なのではないでしょうか)
コツ3. 価格はひとまず高くつける
出品時に迷うのが「価格をいくらにしたらいいか?」です。オススメの方法は「過去の売切品」をザッと調べて、その中で「一番高く売れている価格」にしてみることです。
併せて、メルカリ内の出品ページで、「売れやすい価格帯(大体の相場感)」をレコメンドしてくれる、すごく優秀な機能があるので、これも参考にしてみると良いかもしれません。
後から値下げはできるので、まずは高めに値付けします。「ぼったくろう」という話ではなく、適正相場内で「出来るだけ高値で売ろう」という話です。
それから、20,000円で出品するよりは、19,800円などにしたほうが、買う側は数値以上に安く感じるので、そうした数字で価格付けすると良いかもです。
コツ4. 商品紹介文には「いつどこで/どれくらい/なぜ」を書く
商品紹介文には、買う人が「コレなら安心・納得して買える」と思える情報を書いておくと良いと思います。もちろん、本当のことを正直に書くべきです。
具体的には...
・いつどこで買ったのか?(「1年前にどこかのお店で買いました」よりも「1年前にAppleStoreで新品購入しました」のほうが安心しますよね)
・どれくらいつかったのか?(「2年ほど中頻度で使っていました」より「2年ほど事務所のサブ機として週2で使用しました」のほうが安心しますよね)
・なぜ出品してるのか?(「ちょっと色々あって出品します」よりも「新型機種に乗り換えて、不要になったため出品します」のほうが安心しますよね)
また、キズの箇所など「マイナス情報」も、出来るかぎり正直に記載することをオススメします。なるべく正直に書いたところ、ちゃんとすべて売れた上に、7出品中6つに高評価をつけてもらえました。
コツ5. 弱気な値下げはしない
メルカリでアップル製品を売るときには、「買い手」が見つかる可能性がかなり高いため、「弱気な値下げ」をする必要はないと感じました。
とくに、すぐに売れるパターンのときは、出品から15分後には「いいね」が5つ以上つきます。そうなったら「ほぼ売却が近い」と見ていいと思います。
逆に、1時間たっても「いいね」が2つ程度しかつかない場合は、値付けが高すぎる、写真が良くないなど、何か原因があるものと思われます。その場合は、すぐ見直しをかけてみて、軌道修正すると良いのではないでしょうか。
また「そろそろ売れそうだ」という気配になってきて、(いいねが5〜10ついて、コメントが多くきている)、すぐに勝負を決めたいときは「本日限定で10%値下げ」してみるのも一手です。
メルカリでは10%以上値下げした場合、「いいね」した人たちに通知が行くようなので、「最後の一押し」として活用できます。
手順としては、商品編集ページから「価格」を変更した後に、コメント欄にも「本日限定で○○円まで値下げしました」と記入しておきます。
コツ6. コメント交渉は怖くない
メルカリの「独自ルールがよくわからない...」という人は、以下3つのテンプレ回答を押さえておけば、大体大丈夫なのではないかと思います。
Q.買いたいので「専用出品」にしてくれませんか?(取り置き)
A.トラブル回避のため「専用出品」には対応していません。メルカリ側も推奨していませんのでご了承ください。
Q.郵便局/営業所留めで発送してください(家族にバレたくない?)
A.メルカリの規約で禁止されているため対応できません。
Q.1万円まで値下げしてくれれば即決します。(無理な値下げの要求)
A.今のところ値下げは考えておりません。
もちろん他にもあるかとは思うのですが、今回メルカリへの出品をやってみて「返答に困った質問」はこの3つでした。
コツ7. 梱包は雨と衝撃を避けられればOK
梱包については、ダンボールを買ってきて(ドンキホーテや東急ハンズで)、その中にビニール袋(雨よけ対策)に包んだ商品を、プチプチと新聞やコピー用紙(衝撃対策)でくるんで入れて、ガムテープで閉じればOKです。
配送については「らくらくメルカリ便」を選ぶと楽です。コンビニの端末に「QRコード」をかざすだけで、匿名で発送できて便利。また、勝手に売上から送料が引かれるため、送料を調べたり支払いをする手間もない。
なお、MacやiPhoneを売るときは「初期化」するだけでなく、「iPhoneを探す」をオフにすること、iTunesからデバイス認証を解除することをオススメします。(セキュリティ対策により、初期化後に「アップルIDとパスワード」を求められるケースがあるようです。実際に1回あってすこし焦りました...)
そのほか思ったこと(メモ程度です)
「フリマアプリ出品代行」というビジネスが成立しそう
ネット系の企業などを回って、不要なiPhoneやMacを集める「フリマアプリ出品代行(レベニューシェア)」が、個人事業レベルなら成立しそうだと思いました。代わりに、写真を撮ってくれたり、キーワード対策してくれたり。
アップル製品に限らず「買い替えサイクルが早い」「ブランド価値が安定している」「購入単価が高め」の条件を満たす商品は狙い目か...??
メルカリはキャンセルが多い?
今回、7つの商品を売ってみて、総合的にはとても満足だったのですが、キャンセルが2回あった点は、マイナスポイントでした。
(「高額商品だったから」というのもあると思いますが、申し込みして支払いナシ、間違ったのでキャンセルしてほしい、というケースに遭遇しました。キャンセルになった場合は、「再出品」をして最初からやり直します)
ただ、これはメルカリが「幅広いユーザー層に浸透している」ということの裏返しでもあるのかもしれません。
フリマアプリの登場で何が変わったのか?
フリマアプリ登場前後での構造の変化。「こういう感じで変わっているのかな」というイメージ図程度ですが。
モノとお金の流れが直接的になった。
人と人のマッチングが滑らかになった。
フリマアプリは個人と個人の「資産交換アプリ」
フリマアプリで交換しているのは、単純に「お金」と「モノ」だと思っていたのですが、実際につかってみると認識がすこし変わりました。
どういうことかというと、モノを媒介して「時間やスキル」と「お金」を交換しているケースがある、ということです。
たとえば、「メルカリで牛乳パックが売れる(幼稚園などの工作用)」という現象がそうです。これは、牛乳パックを切り開く手間(時間やスキル)と、お金を交換しているように思えます。
また、ツイッターで話題になっていた「メルカリで離婚届が売れる」という現象もそうです。これは、役所までの移動時間(手間や交通費)、世間的な目からの回避(精神的ストレス)と、お金を交換してるのではないでしょうか。
それから、経営者(時間は惜しいが、お金はあまり気にしない)と、学生(お金は惜しいが、時間は気にしない)がいたとして、
経営者「iPhone6の相場は3万円だが、今日すぐ売りたいから2万円でOK」
学生「(ヒマだから3秒で反応)いますぐ決めて支払いします」
この取引は、お互いにとってWin-Winになると思いませんか?
こうした現象を見ていると、フリマアプリというのは本質的には、個人と個人の「資産交換アプリ」なのかなと思えてきます。
まとめ
・メルカリでアップル製品が売れる。
・検索キーワード対策はとても重要。
・サムネイル写真は「本体である」ことを示す。
・価格はひとまず高くつける(過去の売切品、相場を見る機能)
・紹介文には「いつどこで/どれくらい/なぜ」を書く。
・コメント交渉はある程度パターン化できる。
これから「メルカリやろうかな」と考えている方がいれば、よければ招待コード『PTAUSS』を使ってください。(お互いに)ポイントがもらえる「くじ引き」をすることができます。
以上でおしまいです。読んでいただきありがとうございました。
※最後に実際に売れたときの「商品紹介文(iPhone用、iPad用、MacBook用)」などを、note購読者さん用に置いておきます。
もちろん、これがベストだとは思いませんが、コピペしてテンプレートのような感じで使って、カスタマイズしてもらえると便利かもしれません。
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