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ロゴを「真のユーザー体験」に近づけたら「あらゆる重要指標」が10%以上改善した。習慣化アプリ「みんチャレ」が語るロゴ改善効果と、他人を「褒めること」が自分の成功につながる理由

70万ダウンロードの習慣化アプリ「みんチャレ」さんにお話を伺いました。

みんチャレ長坂さん

※ エーテンラボ株式会社 代表取締役 長坂 剛さん

「みんチャレ」について教えてください。

長坂:
5人1組で続ける「習慣化アプリ」です。習慣化したい人でチームを組んで、チャットで励まし合いながらチャレンジをします。

2015年11月に公開して、ダウンロード数は70万、DAUは3万人くらいです。

起動率が高いのは特徴で、月間アクティブユーザー(MAU)の4分の1は、26日以上は起動するユーザー、ほぼ毎日つかっている方々です。

もともとは、Sonyの新規事業プログラムから生まれたサービスで、社内ベンチャーとしてスタートした後、2017年にSonyから独立しました。

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みんチャレのmidashi01

どうして「5人1組」「写真を撮って承認する」という仕組みにしているのでしょうか?

長坂:
開発前に「LINEグループ等」に知人を集めて、チームで習慣化に取り組んでもらったら、「5〜6人」の結果が一番よかったためです。

10人だと「1人あたりの責任」が薄くなったり、2〜3人だと「窮屈な関係」になってしまいやすい。それで「5人1組」を採用しました。

また写真で承認するのは、人は「想像できないもの」が送られてきたほうが飽きにくいためです。だから「人が撮った写真」にしました。

例えば「やったボタン」的なものだと、証明にはなりにくいですし、毎日代わり映えもしないため、飽きてしまいやすいんですよね。

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「誰かと一緒に取り組む」ことも習慣化にはプラスですか?

長坂:
はい。約束を守る仲間なので、自分が達成しても仲間が達成しても嬉しい。すると、より強固な習慣化が促されていきます。

とくに「自分の成功」だけでなく「他人の成功」に目が向くようになると、より習慣化が促されやすい、という結果も出ていて。

他人が「今日の体重は何kgです」と投稿して、それに対して「順調ですね」と投げかけた人のほうが、自分の目標も達成しやすくなります。

他人の成功にも「貢献したい」という想いが出てくると、自分に対しても「もっとやろう」と思いやすいのだと思います。

なので、チャットボットが「積極的にユーザーを褒める」ようにもしていて、他の人にも褒めてもらいやすくなるよう工夫しています。

みんチャレ仕上げ

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他にも「チャットボットの活用例」があれば知りたいです。

長坂:
参加者に、チャットボットが「自己紹介」してから自己紹介を促進すると、ユーザーも自己紹介をしてくれやすくなります。

人には「他人の行動を真似る」という特性があるからですね。

理想は「ダイエット頑張りたい二児の父です。平日夜にランニングします。よろしくお願いします。」くらい情報がわかるといいですね。

なぜ「自己紹介」してほしいかというと、最初に「自己紹介」をしたほうが「最初のチャレンジ写真」を送る率が高まるからです。

この「チャレンジ写真を送る」というのは、継続率を高めるためのマジックナンバーにもなっていて、そのために「挨拶」が重要なんです。

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みんチャレのmidashi01のコピー3

みんチャレを運営していて「ターニングポイント」になったところがあれば教えてください。

長坂:
2018年に、みんチャレの「ロゴとアイコン」をリニューアルしたことです。

ロゴを変えたら、アプリの起動率、ユーザー継続率、最初のチーム参加率・チャレンジ投稿率など、あらゆる指標が10%以上改善しました。

当時はとても驚きました。今までの細かいABテストは一体なんだったんだ?というくらい数値が一気に変わったので。笑

おそらく、ロゴが「みんチャレの提供価値」に近づいたからだと思います。ロゴは「ユーザー体験に近いもの」にするのが重要だと学びました。

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※ アプリのUIも「ロゴ変更のタイミング」で多少は変わっているそうですが「ロゴの影響がほとんどだと考えている」とのこと。

みんチャレのmidashi01のコピー22

みんチャレを運営していて「習慣化するためのコツ」としてわかったことはありますか?

長坂:
みんチャレ上で「継続されているチーム」を観察していくと、色々と習慣化のためのヒントは発見できたりします。

○ 習慣化のコツ① 「毎日やることとリンクさせる」

例えば、運動のチームでも「ランニングを週2回やろう」というチームは、なかなか継続しないのですが、「走らなかった日には歩数を報告しよう」というチームだと、かなり継続しているのですよね。

つまり、習慣化は「毎日やること」に落とし込まないと継続しにくい。毎日やらないものは「毎日やるもの」とリンクさせたほうが良い。

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○ 習慣化のコツ② 「同じ時間帯に報告する」

また「同じ時間帯」に報告するチームは継続率が高いです。

例えば、時間帯がばらばらでただ「体重記録しましょう」というよりも、「朝の体重を記録しましょう」のほうが続きやすい。

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○ 習慣化のコツ③ 「毎日してることにくっつける」

それから「好きなもの」にくっつけて習慣化するチームもあって。

例えば、ただ「筋トレを毎日しましょう」よりも、「深夜アニメをみながら筋トレしましょう」のほうが継続しやすい。

アニメは別に誰かに言われなくても「毎日深夜にみてる」と。そこに習慣化したい「筋トレ」をくっつけてしまう感じです。

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みんチャレのユーザーを分析して「わかったこと」があれば教えてください。

長坂:
ユーザーを分析すると、糖尿病や生活習慣病の方は、長期で利用いただいていたり、プレミアムの課金率が非常に高いことがわかってきました。

受験やダイエットはゴールがありますが、生活習慣病は長期でコントロールする必要がある。そのため「長期の継続」にフィットしていた。

そこで、最近はヘルスケアにも注力していますね。

みんチャレだと、糖尿病の患者さん同士で「一緒にがんばりましょう!」と仲間とつながることもできて、「孤独の解消」にもなります。

ヘルスケアのニーズに気づいたことが、歩数の記録とか食事や睡眠の記録の機能を追加していく、キッカケにもなりました。

ユーザー課金以外には「どのようにマネタイズ」しているのでしょうか?

長坂:
マネタイズのひとつとして「公式チャレンジ」という、企業アカウントをつくれるプランも用意していますね。

企業アカウントが「6人目」としてチームに入って、ユーザーの声から洞察を得ることができたり、そこで情報発信することもできます。

例えば、保険会社さん、教育系の会社さん、自治体さんに「習慣化の促進」のためにご活用いただいています。

リクルートさんの「スタディサプリ」では、夏期講習の期間に「スタディサプリをつかって○○しよう」といった、チャレンジを立てていただいて、

みんチャレを使った人のほうが「動画の視聴時間が2倍も高い」という結果も出ていました。1人で勉強するよりも、みんなで勉強するほうが勉強時間が伸びた、ということだと思います。

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みんチャレ:https://minchalle.com/
公式ツイッター:https://twitter.com/minchalle

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※ 以降は、マニアックな話をnote購読者向けにまとめています。オンボーディングで課金率を20%改善した施策、サブスク課金の主なモチベーション、寄付から継続率が上がった話など、ご興味あればぜひご覧ください。

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