アメリカの女子大生が「Finsta(裏インスタ)」をつくる気持ちと、Snapchatで「パスワードや位置情報の共有」をしている話
19歳のアメリカの大学に通う、日本人の女子大生に聞いた話をまとめました
◎インスタグラムについて
1、アメリカ版の裏アカ「Finsta」
アメリカでは、インスタグラムの裏アカウントのことを、「Finsta(Fake Instagramの略)」という風に、みんな呼んでいます。
2年前くらいに、インスタのアプリ内で、アカウントを切替できるようになってから、Finstaをつくり始める人が増えました。
Finstaは、ほとんど99%くらいが鍵アカウントで、本名から推測されないように、ニセモノの名前をつけている人ばかりです。
Finstaに投稿するのは、いまの気持ちや自慢です。仲の良い友達だけしか見ていないので、何も気にせずに好きなことを載せられます。
Snapchatのスクショをこっそり載せたり、どうでもいいけど言いたいことを書いたり、おもしろかったことを載せたり。
たとえば、この子は「あと8時間したらニューオーリンズに旅行!」と、嬉しい気持ちを共有しています。仲良しだから自慢も気になりません。
2、インスタグラムの「よそ行き化」
Finstaが流行っているのは、インスタのメインアカは「完璧じゃないといけない」という、プレッシャーを感じてる人が多いからだと思います。
いまって、友達の間で「この子のこと知ってる?」と話題になったときに、一番に見られる場所ってインスタなんですよ。
そのとき、いいねやコメントが少なかったら「友達いないのかな」と思われたりして、インスタで印象が決まってしまうかもしれない。
逆に、フォロワーが1,000人以上いて、いいねも多かったら「この子、地元で人気の子だったのかな」みたいに、思われるかもしれません。
だから、インスタがどんどん「よそ行き」になっているし、写真のテイストを統一したり、きれいな写真だけのせる人が増えている。
逆に、Finstaにどうでも良いことだったり、おもしろいことをアップしたい人も増えているのだと思います。
3、「いいね数とコメント数」で悩むアメリカの若者
インスタに「いいねとコメント」が少ないのは、ものすごく寂しいことだし、みんなそれを気にしています。
インスタにアップして、コメントがつかないときは、仲の良い友達から「この写真にコメントしてくれない?」と頼まれることもあります。笑
たとえば、それが「自撮り」だったら、それに「あなたは美しいね!」と何回もコメントしてほしいという感じです。
あとは、コメントを増やしたいから、Snapchatのストーリーに「インスタに写真をアップしたから見てね〜」と告知する人もいます。
それから、誰かがいいねやコメントをしてくれたら、私もライクしようコメントしよう、というお返しのような文化もあると思います。
たとえば、写真をアップしたときに「モデルかと思った。めっちゃ美人に写ってるよ」と褒めてもらったら、別のときに褒め返す感じです。
いいねが少ないと「この写真は消そうかな...」と悩む人もいるし、フォローフォロワー率を気にしている人も多いですよ。
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