6名のスマホ決済アプリのユーザーにインタビューしました。

目次：
１、子育てママが感じた「罪悪感を感じない、家計簿外のお金」の話
２、ペイアプリが子育てママの「支払い体験」を大きく改善した理由
３、YouTubeで「ペイのお得情報」を検索して予定を決める夫婦
４、子どもの習い事で渡すお金を「ペイペイで管理」しているワケ
５、ペイペイを使いはじめて「お店の価格比較」しなくなった心理
６、車の買い物でペイペイの使える「あの薬局に行こう」となる理由

※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。

▽１、ペイペイの還元やメルカリの売上が「罪悪感を感じずにつかえるお金」であるという心理

※リオさん 30歳（愛知県 主婦 息子2歳）

よくつかうキャッシュレスアプリを教えてください。

メルカリで自作ピアスを売っていて、月1万円くらいの売上があるのですが、それをメルペイでよく支払っています。

わたしは、いま子育て中で働いていないので、旦那のお給料で嗜好品を買うことに、なんとなく罪悪感があるんですよ。

でも、メルペイで支払うお金なら、自分で稼いだ「家計簿に入らないお金」じゃないですか。だから、罪悪感がないんです。

ペイペイも使ってますが、還元や登録キャンペーンのお金も、罪悪感を感じないでつかえるお金ですね。お小遣いみたいな感覚です。

子育てをしてる訳ですし、罪悪感は感じなくてもいい気がするのですが、どうですか？

そうですね。ただ、これって旦那から文句を言われている訳じゃなくて、わたしが勝手にそう感じてるだけなんですよ。笑

わたしは仕事のほうが全然大変だったと思うから。育児は自分の子だし可愛いじゃないですか。なので、全然大変と思ったことがなくて。

旦那は仕事がけっこう大変なので、残業も多いからそれを見ていると、何も収入がない自分に罪悪感を感じます。

メルカリで「ピアスを売ろう」と思ったのはなぜですか？

メルカリを見ていたら、ハンドメイドのピアスに「いいね」がたくさんついていて、「これなら自分にもできそう」と思ってはじめました。

作り方は、YouTubeで「初心者 ピアス 作り方」とかで検索して勉強して、ネット通販で材料を買ってきて、ひとつ900円くらいで売ってます。

ペイペイフリマにも出品していて、そこでも少し売上があります。自分の子どもの編み物の帽子も、YouTubeで調べて作ったりしますよ。

※こうしたYouTube動画で「ピアスの作り方」を自分で学んで、子育ての合間にメルカリで販売して、月1万円ほどの収入を得ているとのこと。

とくに何を買うときに「罪悪感」を感じますか？

やっぱり嗜好品です。旦那の仕事中にカフェでコーヒーを飲んでる時とか。ママ友とちょっと贅沢なランチをしてるときとか。

子どもと散歩してると、喫茶店のソフトクリームの模型をみて、食べたがったりする。その時はペイペイで払うと気持ちが晴れ晴れします。

▽２、ペイアプリが子育てママの「支払い体験」を大きく改善した理由「片手で払える・赤ちゃんの興味を惹かない」

※エリさん 31歳（兵庫県 主婦）

普段キャッシュレスアプリはつかっていますか？

はい、いまは基本ペイペイをつかっています。スーパーやドラッグストアで買い物のときに使います。

子どもが小っちゃいときは、ペイペイを便利に感じなかったんです。でも子どもが1歳ごろになると、便利さを痛感するようになってきて。

なんでかというと、子どもが財布に興味を持ってしまうから。カバンから財布が出てくると「なにそれ！？」と掴んできて支払いできなくて。笑

とくに小銭がめっちゃ大変で。小銭を探してる時にガッと掴まれると、わちゃわちゃしてしまう。言葉も通じないから「やめて」とも言えません。

※ 抱っこしつつ「財布で支払い」する様子を自宅で再現してもらった動画。子どもが興味を持って手を出してしまうのがわかる。

なるほど。

それに比べて、ペイペイはスマホで片手で支払えて、便利だなと思います。ポケットからサッと出せるから、子どもの気も散りません。

子育てしていると、荷物をたくさん抱えて買い物するのも大変。両手にオムツを持ちながら、財布をゴソゴソやるってすごく煩わしい。

なので、キャッシュレスで少しでも荷物を減らしたい気持ちもあって。財布なしで外出できるのもありがたいですね。

後ろに並んでる人にも、申し訳ないな、すいませんって気持ちになります。やっぱり早くしないと、人を待たせてしまうじゃないですか。