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インスタの価値は「写真を撮るまで」の過程も含めた体験である。10代のインスタ女子が語った「インスタの楽しさ」と、異世界感のある「レトロ空間」がウケてる理由。

スマホユーザーにインタビューしました。インスタは写真を「撮るまで」も楽しいよという話。

目次:
1、インスタで「コインランドリーとレコード」が流行る理由
2、お出かけ前に「インスタ検索」でどんな写真が撮れるか調べる
3、インスタの価値は「写真を撮るまで」の過程も含めた体験
4、インスタで「いいねを盛る」ためのハッシュタグの話
5、フリマアプリに「古着を着た写真」を載せる理由

愛知県のエミさん(19歳  大学生)

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1、インスタで「レトロなもの」が流行ってる理由と、インスタの楽しさは「写真を撮るまで」という話。

SNSで「最近流行っていること」って何かありますか?

インスタに「コインランドリーの写真」をあげるのが流行っています。わたしは撮ったことないのですが…。

たしか「#コインランドリーガール」みたいな名前で、コインランドリーで頬杖ついて座ったりして、明日を見るようなポーズで撮るんです。

それは何が良いんですか。

なにが良いかというと、コインランドリーは「レトロ」だからです。アニメチックっていうか異空間っていうか。レトロってオシャレなんですよね。

あと、レコード屋さんで写真を撮るのも流行っていて。レコードも現代じゃないですよね。これもレトロだからいいんです。レトロにはトキメキがある。

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「レトロ=可愛いから撮る」ということですかね。

それもあるし、一番の気持ちは「みんながやってるからやりたい」だと思う。

たしか、コインランドリーの写真は、最初にやったのがSKEの松井玲奈ちゃんだった※と思う。それが、すごい可愛くてインスタで広まっていった。

※松井玲奈さん主演ドラマの、ワンシーンか宣材写真で「コインランドリーで撮影したかわいい写真」があったようです。

あと、住んでいるところが田舎(名古屋)なので、ぜんぜん人も来なくて写真が撮りやすいし、他にフォトスポットがないというのもあるかな。

ただ、昔から「お店で写真を撮る」って女の子ならあったことだと思う。雑貨屋さんでニコちゃんマークのクッションを撮ったり。

それが、最近は「インスタにあげたい」って目的がプラスされて、オシャレさも求めるようになって、レトロな異空間に人気が出るようになった。

※これは「個人経営のレコード店」のアカウントが、お客さんの写真を撮って、インスタに投稿していた写真。必ずしも「レコードを買わずに写真を撮るだけ」という訳ではない様子。

愛知だと「どういう場所」で写真を撮るんですか?

いつも、愛知って「行くとこなくね?」ってなるんですよ。栄でカフェ巡りばっかり。それも楽しいんですけど、お金もかかるしそんなに食べれない。

いい方法としては、愛知県民なのに愛知のるるぶ(雑誌)を買ってきて、良さそうな場所を見つけたら、そこをインスタで検索するんです。

そうすると、そこで撮られた写真がいっぱい出てきて、「こういう写真が撮れるんだ」「こう撮ると可愛いんだ」ってわかるから。

なるほど。

この前は、名古屋の「ルーセントタワー」というところに行って写真を撮ってきました。そこは地下道に絵が描いてあってキレイなんです。

でも、名古駅につながる道なので、人がいっぱいくるんですよ。だから、人がいなくなった瞬間にしゃがんで急いで写真を撮ったりしてました。

人が写ってしまうと「異世界感」がなくなっちゃうので…。結局「いい写真」を撮るのに夢中になってしまって、1時間くらいはそこにいたと思います。

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※名古屋の「ルーセントタワー」で撮影した写真。人がいなくなった瞬間を狙って撮ったそう。

「いい写真」にこだわるんですね。

そうです、そうです。でも「いい写真」を撮るまでも楽しいんですよ。

友達と「どこ行こうか?」って話し合ったり、「こうすると可愛く撮れるよ」って写真を撮る過程とかも、すごく楽しかったりするんです。

もし、そこにダッサいものしかなくても、それをなんとかして「可愛く撮ってやろう」とがんばるのも、意外と思い出になったりしますよ。

わたしは、そういうところも「インスタの人気」に繋がってるんじゃないかなって思います。

実際、インスタが流行ってから、いろんな場所に出かけることも増えました。インスタがなかったら、もっと家でゴロゴロしてると思います。笑

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インスタでの「いいねの数」って気にしますか?

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