ともだちの位置情報「わからないと不便」ホテル街にいても位置共有OK。アプリで位置情報を2年共有する20代女子に聞く感覚。
3名のスマホユーザーに話を聞きました。位置情報の共有アプリが「当たり前になった」というユーザーの話など。
目次:
・SNS感覚で「友達の位置情報」をゼンリーで毎日確認する
・最初は「絶対に嫌」だったが慣れると「ないと不便」になる
・位置情報を共有すると無駄なコミュニケーションが省ける
・ツムツム「ハート交換グループ」元管理人が400人集めた方法
・古参ユーザー「TikTokに大人が増えた」と感じる3つのシグナル
※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。
◎1、ともだちの位置情報「わからないと不便」位置情報アプリを2年間つかって変化した感覚
※レナさん 22歳女性 大阪 社会人
位置情報アプリの「ゼンリー」はどれくらい使ってますか?
ゼンリーは2年くらい使っています。学生のとき招待されてはじめました。いまは10人のフレンドがいて、みんな学生の頃の仲良しの友達です。
ずっと毎日みていますね。ゼンリーを開かない日はないです。常にみんなの位置情報を確認してます。面白いというか気になる。暇つぶしです。
インスタとかLINEとかSNSをチェックしますよね、そのあとにゼンリーも開いてチェックする、みたいな感覚です。
位置情報が垂れ流しだと「怖い感覚」はないんですか?
やってない人はみんな「怖い」と言います。誘われたときはわたしも抵抗があって嫌でした。そうやってみんな言うんですよ。やり始める前は。
最初は「絶対に嫌や」と言うんですけど。やったらみんなチェックしてる。実際2年間ずっと続いてるわけなので。嫌だったらやめてると思います。
わたしも最初は気にしてましたが、いまはもうホテルに行ってようが、別に知られてもいいです。「親しい人」しか友達にならないので。
なので、もう逆に「ないと嫌」なんですね。気になりますから。位置情報をみれるのが当たり前になってる。見れないほうが不便だと感じます。
※ゼンリーの位置情報は「あいまい(詳細な位置は表示しない)」にしたり「フリーズ(位置を固定する)」という設定にもできる(参考)
どういうところが不便なんですか?
誘うときにやりとりするのが面倒くさいです。位置情報がなかったら「いま何してるの?どこにいるの?」と聞かないといけない。
ゼンリーだったら「ずっと家にいるな」とわかるので、いま誘ったら遊べそうかとか、いちいち聞かなくてもわかるじゃないですか。
実際に、よく家にいて「暇やなあ」というときに、友達も家にいたら「暇なら遊ぼう」となったりもします。そのほうがラクだと思うんですね。
あと、ゼンリーで友達同士が一緒にいると「炎マーク」がつくんですよ。それを見て「わたしも行こうかな」となったりもします。
ほかにはどんな風につかっているんですか?
あと、待ち合わせですね。LINEで「何時に会おう!」となって、いまどこいるの?というときに「ゼンリーみて!」みたいに使ったりします。
あとは「いま何してるか」をみる感じですね。いま残業してるなとか、家で寝てるなとか。連絡なくてもゼンリーみれば安心できるじゃないですか。
バッテリーが何%か見れば「あ、充電ないんだな」とか。会社にいたら「まだ仕事中なんだな」とか。その子の状況がわかるのがいい。
そうすれば、無視されてるのかなと不安になったり、無駄にすれ違いにもなることもないですよね。
※「本当にこんなアプリが流行っているの?」と思う人も多いかもですが、ツイッターでゼンリーと検索すると、色んな世界が見えて面白いです。
なるほど。いま、ゼンリーを開いてみて「感じること」を教えてくれませんか?
たとえば、Aちゃんは9時間も職場にいる。だから「残業がんばってるな」と思います。LINEに返信がないのも「仕事中だし仕方ない」と思います。
Bちゃんは、5分前に職場に戻っているんですよ。だから「この時間に休憩してまだお仕事かな。お疲れ様」みたいな感じで思います。
Cちゃんは、家近くのコンビニに6分も滞在していて。なにを迷ったか知りませんけど「6分もセブンにいたんだ」と想像するとちょっと笑えます。
ゼンリーを使ってきて「印象的だったエピソードがあれば教えてください。
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