3名のスマホユーザーに話を聞きました。メルカリで「離婚届」を購入したというユーザー心理など。

目次：
１、メルカリで「離婚届」を買った新婚妻の心理、メルカリで離婚届を手に入れるいくつかのメリット
２、子連れで「試着できない問題」を、2サイズ買って自宅で試着後、メルカリ出品して解決した話
３、通販のモデル写真の体型を「加工アプリで魔改造」してバーチャル試着を強行する主婦の話

※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。

◎１、新婚妻がメルカリで「離婚届」を買った理由

ユメさん 神奈川（当時は東京都） 31歳 主婦

メルカリで「離婚届を買うまで」の経緯を教えてください。

いま、うちは結婚4年目なんですけど、1〜2年目のときにめちゃくちゃ夫婦喧嘩をしていたんですね。

もとはというと、結婚前に主人が浮気をしたんです。その相手は主人と同じ職場の女だったのですが、結婚後もその会社を辞めてくれなくて。

わたしからすると「主人が元浮気相手と同じ職場」って精神が不安定になるし苦しかったんですよ。浮気がショックで夢に出るほどだったので。

それで、わたしも不安だから「今日はその人と会った？話した？」としつこく夫を束縛しちゃって。それでよく大きな喧嘩になっていました。

そういう夫婦喧嘩が原因で、メルカリで離婚届を買うことになりました。

どんな気持ちで「メルカリで離婚届」を買ったんですか？

離婚届を出して「もう離婚する！」と言えば、謝ってくれるんじゃないかと思って。離婚するつもりはなかったんですけど。

さすがに、目の前に離婚届を出されたら、本気なんだと思うじゃないですか。それで、主人に「悪かったよ」って謝ってほしかったんです。

なので、本気で離婚したいんじゃなくて「ただのポーズ」でした。わたしの気持ちをわかって欲しかったんです。こんなに苦しんでるんだよ、わたしを受け入れてよ。そういう気持ちでした。

なるほど。

なので、離婚届も書けるところはすべて書いて、あとは「主人がサインするだけ」という状態にしていました。

ちなみに、離婚届ってサインする人が「夫婦以外に2人必要」なんですね。友達でも親でもいいんですけど、婚姻届と一緒で証人が2人必要で。

さすがに、ポーズのための離婚届で、親や友達にはお願いできなかったので、勝手にお姉ちゃんの筆跡を偽装して、自演して埋めておきました。

印鑑を押すところも、旧姓と今の印鑑があったので2つ押して。一応そこまでやりました。あとは主人がサインするだけの状態でした。

それで、夫婦喧嘩になったときに「離婚届」を出したと。

そうです。喧嘩になったときに「もう離婚する！これ書いてよ！」って離婚届を出しました。負けたくなかったんです。

そしたら、本当は「悪かったよ」って謝ってほしかったんですけど、主人もヒートアップして「ああ、離婚だ！」ってサインしちゃったんですよ。

そのときは「え、ほんとに書くの？」って気持ちでした。もちろん、離婚するつもりはなかったので、すぐにわたしが離婚届を奪って破きました。笑

その喧嘩は、その後いろいろあって収まりました。いまはもうその会社は辞めてくれていて、離婚もせずに平和に過ごせています。

メルカリで「離婚届を買うメリット」って何がありますか。

まず、役所に行って「離婚届ください」と言うのは、恥ずかしいじゃないですか。わたし性格的に「周りの目」を気にするタイプなので。

役所の人に「苦労してるんだろうな…」みたいに思われるのも恥ずかしい。それだったら、300円を払ってメルカリで買ったほうがいい。

とくに、当時に住んでいた区って、近くが「小さい出張所」だったので働いている人もいつも一緒だし、顔バレしてしまうんですよ。笑

かといって、大きい区役所に行くとなると、遠いから電車賃もかかるし、行っても待たされるし。手間と時間を考えたらメルカリでいい。

わたしの買った300円の離婚届は、予備の書類と説明書までついてました。これって、市役所とかで働いている人が売ってるんですかね。

売る方もすこしは儲かりますし、買いたいほうも便利ですし、みんな幸せじゃないですか？笑

夫婦喧嘩で「離婚届をつかう」のは有効なんでしょうか。

私たちみたいな浅はかな夫婦というか、簡単に「もう離婚する！」みたいに口走る夫婦にとっては、有効なアイテムじゃないかと思います。

普段から簡単に「もう離婚する！」とか言っていると、だんだん言葉の説得力がなくなってくるんですよ。そういう夫婦にはいいカードかなと。

仲の良い友達にこの話をすると、苦笑いされますけどね。中には「わたしもやってみるわw」みたいに言う人もいますよ。

※そうした、本来の目的とは異なる「離婚届の利用ケース」が多いからなのか、「離婚届クリアファイル」という商品まで存在することを知りました

◎２、子連れで「試着できない問題」を、2サイズ買って自宅で試着後に、片方をメルカリに出品して解決した女性