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「すぐに相談したいニーズ」に着目して予約完了CVRが3.6倍に。弁護士ネット予約の「カケコム」に聞くリニューアル事例。何を前面に置くかでユーザーの反応が変わる。

弁護士のネット予約サービス「カケコム」さんを取材しました。

株式会社カケコム 代表取締役CEO 森川 照太さん

弁護士のネット予約サービス「カケコム」は、2023年の1月→12月で月間の予約件数が8倍に成長。サイトリニューアルを起点にCVRが3.6倍に成長したと言います。この施策の詳細や背景を聞きました。

2023年に実施した「サイトリニューアル」について教えてください。

森川:
カケコムのサイトは、もともとは「カテゴリ」から弁護士を探していく形式だったのですが、これを「直近の日付」から選べるデザインを前面に出したところ、予約完了率(CVR)が3.66倍になりました。

主な理由としては、ユーザーの「お金を払ってでもすぐに相談したい」というニーズが想像以上に多かったためです。データを見ても実際に70〜80%は「今日・明日」の予約になっています。

ニーズの大きさに合わせて「何を訴求するのか」「何を前面に置くのか」によっても、大きくCVRが変わるのだと思います。

2023年6月にリニューアルを実施した。

また、以前は「電話問い合わせ(無料)」と「ネット予約(有料)」を用意していましたが、リニューアルを機に「ネット予約一本」に絞りました。

理由は「ネット予約(有料)」のほうが、相談後の受任率も高くなるなど、弁護士さんの仕事にもつながったことと、ユーザーもすぐ日程を決めて相談しやすいなど、総合的な体験がよくなると考えたためです。

電話だと事務所につながって「では、事務所に相談に来てください」と日程を調整する形になりますが、ネット予約だと「10分2,000円」などの相談料ですぐに日程を決めてオンライン通話で相談ができます。

実際に、ネット予約に絞ったことで、弁護士の仕事につながるのかという「受任率」も大きく伸びて、相談の質の向上にもつながりました。

最短即日で「早く確実に相談できる」ということで、企業からの法務相談も増えています(全体の約15%)

他に「これはやって良かった」という工夫があれば教えてください。

森川:
成果の指標を「問い合わせ数」ではなくて、きちんと「受任した案件の数」という本質的な指標に向かい合うようにしたことです。

弁護士の相談サービスって「問い合わせ数」で見られやすいんですよ。簡単にいうと「何件電話が鳴ったのか?」を見られやすくて。

でも、結局は「仕事につながるか」のほうが大事なので、掲載弁護士さんには月次で「受任した案件数」を報告してもらうようにしました。

予約をシートにリスト化して「受任・未受任・継続相談」などのステータスを弁護士さんに更新してもらい「月別の受任率」を算出しています。

※ 90%以上はきちんと更新してくれているそう。

指標の可視化によって「アップセル」も増えていて、成果が出ているから「事務所からもう1人掲載しよう」というケースが増えました。

こうした「本質的な指標」を可視化して、そこにコミットして改善を進めるようになったのも、小さいようで大きな変化だったと思います。

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【取材協力】
株式会社カケコム:https://corporate.kakekomu.com/ 
カケコム:https://www.kakekomu.com/ 
森川 照太さん(@shotajmorikawa

【告知】カケコムは「10分2,000円」から、「弁護士に契約書や利用規約についての意見がほしい」といった相談もできるため、企業法務で必要な機会などあれば、ぜひ一度つかってみてほしいとのこと。

※ 以降は「+αのトピックス」をnote購読者向けにまとめています。獲得の効率が2〜3倍高くなった広告訴求、成功したインターン採用方法、集客チャネルの試行錯誤、などご興味あればご覧ください。

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