中国の「チャットUI型」の家計簿アプリは、AIが人気キャラの口調を演じて返信する。Airbnbの部屋から「大学に通う」米国の大学生の話(海外アプリ事情)
海外在住のアプリユーザーに、使っているアプリなどを聞いてみて、面白かったものを3つまとめました。
目次:
1、中国のチャットUI型の家計簿アプリ「叨叨记账」(中国)
2、Airbnb通学でわかったメリットとデメリット(アメリカ)
3、個人がインスタでケーキ販売「バーチャル店舗EC」(インドネシア)
1、中国のチャット型家計簿アプリ「叨叨记账」
中国人ユーザーに教えてもらった「叨叨记账」という、チャットbot型の家計簿アプリが、おもしろかったので紹介したいと思います。
このアプリは、家計簿の入力が「チャット型UI」になっていて、チャットに「品目と値段」を送ることで、家計簿が記録されていきます。
ユニークなところは、このチャットbotが「返信」をくれるところ。
たとえば、チャットで「収入 給料10万円」と送ると、「え、会社に騙されてるんじゃない?」のように返ってきたり、「支出 お菓子3,000円」と送ると「太らないでね」のようなリアクションが返ってくることも。
さらに、興味深いのは、チャットbotの「名前」に、有名人やキャラクターの名前を設定すると、あたかもその人とチャットをしているかのように、口調や台詞が変わるところ。(AIが演じてくれる的な)
以下は、例として中国ユーザーに教えてもらった「僕のヒーローアカデミア」の轟焦凍(轰焦冻)を、設定してみたところのスクショ。
中国語ではわかりづらいですが、口調がちょっとクールな感じになって、スタンプのような画像を送り返してくれるようになりました。
アイコンは公式サイトで配布してるものを設定しています。あくまで「名前」がトリガーになっていて、対応しているキャラや有名人の場合だと、口調が変化するという仕組みのようです。
この口調が変化する機能のおかげで、好きなキャラや有名人とチャットしている気分に浸りながら家計簿をつけられるのが、面白いと思われているようで(中国ユーザーには「乙女ゲーム感覚です。笑」と言われました)
それがスクショされることで、weiboなどで広まっているそうです。キャラ以外にも中国の芸人や俳優などでも認識します。
スタンプ画像の、著作権的なところは気になりますが、あくまで個人チャット上であれば問題ないのか、それとも ツイッターのgifなどのように何かロジックがあるのか、ここは定かではありません。
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