人気商品より「マイベスト」を求める。ランキングは意味を成さない。女子大生が「2人だけのLINEグループ」を信じて買物してる話
3名のスマホユーザーにインタビューしました。
目次:
・女子大生が「2人のLINEグループ」を一番信用する話
・ランキングよりも「マイベスト」を追い求める心理
・「お店で試着してからZOZOで買う」主婦のホンネ
・ECに不満があるとフリマアプリに移動してしまう
・メルカリで「使用済み○○」価値が逆に高まる理由
※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。
◎1、人気商品より「マイベスト」 ランキングは意味を成さない。女子大生が「2人のLINEグループ」を信じる理由
滋賀県のアカリさん(20歳 大学生)
最近よくやる「スマホの使い方」って何かありますか?
友達と2人だけのLINEグループをつくって、そこに「化粧品のクチコミ」を書き込んでいます。半年くらい続けて、クチコミが数十たまっています。
前から「この化粧品いいよ」とかよく話していて。でも、LINEでチャットすると、ほかの話題に紛れてしまうので。専用グループをつくりました。
わたしにとっては、このLINEグループが一番信用できます。ここには正直な意見しか書いてないからです。
※文字だけなのは、LINEは「文字に画像を添付する」ができなく、検索時に「文字と画像」が分離してしまうため。LINEの「ノート機能」なら画像も貼れるが検索ができない。試行錯誤の末「文字だけのレビュー」になったと
それって便利なんですか。インスタで「ハッシュタグ検索」したほうが良くないんですか?
インスタは「タグ」が付いてないと検索できない。それって面倒です。もし「#高保湿」って探しても、タグが付いてなければ探せないから。
あとは「#保湿力」ってタグが付いていても、それって「保湿力がある」か「保湿力がない」なのか、読むまでわからないじゃないですか。
それが「LINEグループ」なら文章ごと検索できます。「保湿力」ってやればチャットの文章が引っかかる。そこがいいんです。
2人だけの「少人数の評価」よりは、コスメランキングとかのほうが参考になりませんか?
それは違うんですよ。ランキングって「定番」って意味じゃないですか。良いものは見つけたいけど、みんなが使ってるものを使いたいわけじゃない。
もうちょい冒険したいんですわたし。みんなの知らない良いものを見つけたい。だから、わたしにとってはランキングって意味を成さなくて。
みんなが良いっていう化粧品って「定番のもので定番の顔をつくる」ってことですよね? それはあんまりなんですよ。
みんなが良いと思わなくても、みんなが全然知らなくても、自分には合っていてっていうのが、一番うれしいことじゃないですか。
なるほど。そういうのもあって「コスメ系ユーチューバー」とかが人気になってるんですよね?
そうですね。ユーチューバーも参考にはします。新商品の情報とかはすごい見ています。でも参考にはするけど信頼はしてない。
だって、ユーチューバーとかインスタグラマーって、企業の依頼を受けたりして、レビューすることも多くなってきたじゃないですか。
わたし思うんですけど、企業の案件じゃなくても「あの企業さんの目が…」とか、いろんな目を気にして、ズバッと言えなくなっていると思うんです。
それを信用しきれてなくてわたし。100%鵜呑みにできないって思います。
どういうときに「これ、企業の目を気にしてるな...」と感じますか?
断定しないじゃないですか。なんか「個人的な意見ですけど…」ってすごい保険を掛けてる。そういうの見ると「気にしてるのかな」って思う。
だから、わたしたちのLINEグループは「リピするかしないか」を断定して書くんです。誰の目を気にすることもないから、正直になんでも書ける。
でも、たしかに正直にいったら「嫌なコメントが来るかも…」ってなったら、あんまり正直に言えなさそうですよね。笑
ここから先は
月刊アプリマーケティング
プロダクト運営について学べるマガジンです。アプリやプロダクトの売上やユーザー数を伸ばしたい人にオススメです。月に7記事ほどお届けします。