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スマホがマイルドヤンキーに普及したのはLINEやTwitterの影響が大きい?「ヤンキー経済」読書メモ。

「博報堂ブランドデザイン若者研究所」の原田さんが書いた本。最近話題になることが多い「マイルドヤンキー層」についての調査がまとめられている。

気になったところメモ。

・昔のヤンキーがリーゼントだとすると今はEXILE
・スポーツカーではなく仲間と大人数で乗れるミニバン
・イオンなどのメガモールに地元仲間とクルマで出かけるのが大きな楽しみ(「イオンは夢の国」と表現する人が驚くほど多いとのこと)
・地元(と地元の友だち)が大好きで、絶対でたくない
・東京にでる理由がなくなった(amazonなどの通販、都会でしか出来ないこ体験も少なくなった)
・ITスキルは低い、スマホの使い方もよくわからない人も多い。
・なぜスマホにするのか?⇒ガラケー新機種でない、ショップですすめられて、LINEやtwitterが快適にできない。
・Facebookは60%くらい登録しているが、ただアカウントがあるだけ、twitterを自動連携しているだけ。
・twitterのフォロワーはほぼ2ケタ台。基本仲間内でつながるのみ。
・無料メディアの登場でおたく文化が浸透した(アニメ漫画、ニコニコ、youtube、ボカロ、ソシャゲ、ラノベ)
・アーティストは男女ともに圧倒的にEXILEが人気。
・ここ最近のハロウィン人気は彼らの内輪でもりあがる文化とマッチした。

地元の小中学校の友だちとの気持ちのいい内輪感を、ずーっとひっぱりつづけるのが特徴で、それに必要なものには投資する。仲間で遊びにいけるクルマ、みんなとSNSでつながれるスマホ。

これを見て思ったのが、ある意味「LINEやTwitterがスマホ普及に拍車をかけた」ということ(ハイスペックな端末でのネットサーフ、100万ものアプリが使えるなど、ある意味どうでもいい)。そう考えるとApplewatchやGoogleglassなどが普及するかもキラーコンテンツがでてくるか次第なんだろうな。

あと、一番おどろいたエピソードはこれ。「東京の赤坂でアンケート調査に協力してくれ」と地元族にお願いすると全員NG(「いくら謝礼をもらっても嫌だ」というレベル)。理由は「赤坂が怖い」「電車にのるのが嫌」「知らない土地にいきたくない」など。つまりたかが30分でいける都心でさえ「得体の知らない未開拓の土地」のように映っていること。

書籍内でも述べられていたがネット調査や渋谷とかの街頭調査の結果には、彼らのようなユーザー層は含まれていないってことだ。

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体(amazon)