見出し画像

再ダウンロードが60%「アプリつかう自分が嫌い」匿名つぶやきアプリ「HONNE」ユーザー心理と月20万投稿増のカテゴリ変更

匿名つぶやきアプリの「HONNE」さんにショートインタビュー👀(株式会社 ブレイブソフト 南 保佳さん)

「HONNE」のデータなど

・匿名で本音を投稿できるアプリ
・65万ダウンロード(DAU1万人)
・18歳〜24歳のユーザーが半数占める
・女性の継続率のほうが3~5%高い
・規約違反で利用停止になる人9割は男性

※ツイッターのサブ垢のような感覚で、愚痴とか不満とか他人には言えない相談を、アプリ上で匿名で投稿できるようになっている。

1、カテゴリ分けを変えたら「月20万投稿」も伸びた

以前は、アプリ内の投稿を「愚痴・もやもや・イライラ」と気持ちベースにカテゴリ分けしていたのですが、それを「恋愛・学校・仕事」という風に変更したところ、投稿数を月に20万も伸ばすことができました。

同じカテゴリに「仕事と恋愛」の愚痴が集まってしまうと、求められている共感とすこし違ってしまうからだと思います。

2、再ダウンロードユーザーが6割いる理由「アプリをつかう自分が嫌い。一度すべてリセットしたい」

「HONNE」では再ダウンロードするユーザーが6割います。愚痴だったり嫌なことをつぶやくので「一度リセットしたい」となる気持ちが強いようで。

一応「投稿を一括削除する機能」はあるのですが、それでは満足いかないようで、問い合わせで「消してください」と言われることも多いです。

どちらかというと「病んでいるとき」につかうアプリだと思うので、ある意味では「アプリに投稿している自分」が嫌いなのかなと。

そういう「自分の分身」がここにあって、それをリセットしたい気持ちなのだと思う。つかいたい自分とつかいたくない自分、がいるみたいな。

3、失敗した施策:WEB版とSNSシェアのキャンペーン

WEB版は2017年にはじめて1年くらいで閉鎖してしまいました。ユーザー数を伸ばすためにやったのですが「WEBからの流入」はあまり多くなくて。

あと、自分の投稿をWEBにのせられるのは、ユーザー的には「解放された空間に放たれる感覚」があるようで、アプリのレビューに「あのアプリは投稿が晒されます」と書かれたりとかなり不評でした。

同じような感じで、SNSシェアのキャンペーン(みんなのシェア数が合計いくら行ったら報酬)もあまり機能しませんでした。「HONNEをつかってること」が周りに知られたくないため、シェアされないのだと思います。

Honne(iOS/Android

アプリの取材について

アプリの取材については「取材申請」のページ(もしくはツイッターのDM)から随時受付しています ✉️