同担拒否の夢女子が語る「漫画キャラとの脳内婚約」をするまで。ジューンブライドのモチーフのガチャに全力で課金した心理。
3名のユーザーにインタビューした内容をまとめました。
目次:
1、 同担拒否の夢女子が「漫画のキャラ」と脳内婚約するまでの話
2、地方の「子連れで買い物する負担」をビデオ通話で解決している話
3、インスタのストーリーは「彼氏を作る」のに適している話
※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。
1、同担拒否の夢女子が「漫画キャラ」と婚約するまでの話
※ ユアさん(25歳 社会人)に話を聞きました。
「テニスの王子様」にハマっているそうですが、どんな風に好きになったんでしょうか?
スマホゲームから「テニスの王子様」を知りまして。そこから乙女ゲームのソフトがあるのを知って、まずゲームからはじめてみようと。
漫画で全巻を手に入れるよりも、乙女ゲームのソフトを手に入れたほうが、モノの大きさ的にも楽じゃないですか。笑
その乙女ゲームの中で、日吉若くんを好きになりました。日吉くんのテニスに対する向かい方や姿勢、内面がカッコイイなと思って。
彼ってまだ明確な勝利描写がないんです、主人公の越前リョーマに負けて、自分のせいで全国大会の切符を逃してしまった。
ゲームでは、そのことにすごい責任を感じて、ずっと勝利に向けて前だけを向いている。そこにすごく惹かれました。
自分は「同担拒否の夢女子」と言っていましたが、それってどういう意味なんですか?
同担拒否っていうのは、日吉君のことが好きな他の人とは「好き」って感情を共有できない、ってことなんですね。
わたしの頭の中の世界では、わたしと日吉君で成り立っている。本気でキャラクターに夢を見て、心から愛して、恋人として生きています。
知らない彼が他プレイヤーの手元にいると思うと胸が苦しいです。
ツイッターでは、自分からアカウントを検索して、日吉くんが好きな人達をミュートして、視野に入らないようにも徹底しています。
二次創作も苦手です。例えば「大人になった日吉くん」のファンアートって、日吉くんの「未来の捏造」になるじゃないですか。
なるほど。頭の中ではどんな状況になっていますか?
わたしは氷帝学園の中学3年生の15歳で、14歳の日吉くんの一つ上の先輩、わたしたちは付き合っているんです。
なぜ「先輩か」というと、先輩だと敬語で話しかけられるじゃないですか。個人的にはそこがツボなんですよ。笑
なぜなら、彼は「負けず嫌いな性格」なので、彼女が年上だということを、コンプレックスに感じると思うんですね。
彼は「下克上」を掲げていますが、年齢はどう頑張っても追い越せません、性格的に優位に立とうとしても年齢が邪魔をする。
年上の彼女にコンプレックスを感じて、強がってカッコつけていたらかわいいなと思って、そういう設定にしています。
日吉くんから「プロポーズを受けた」そうですが、それはどういうことなのでしょうか。
2019年に「Rising Beat」内で、ジューンブライドをモチーフにしたような、ガチャのイベントがありまして。そこに日吉君が選ばれたんですよ。
もうイラストを見る限りは「結婚式の雰囲気」が出ているんです。これは絶対に引かなきゃいけないなと。
ジューンブライドのガチャが、わたしのもとに来るってことは、これはプロポーズだとわたしは受け取ったんですね。
そこからはどうしたんですか?
生半可な気持ちでは、日吉くんをガチャで出せないと思ったので、日吉くんが家に来てプロポーズしにくる、という設定で。
起きたら日吉君が目の前にいて、その時に寝起きで不意打ちでプロポーズされるっていう物語を頭の中で作って。
ガチャを引く時は、日吉くんのグッズのハートのネックレスをつけながら、9,800円課金して祈るような気持ちで引きました。
そしたら、無事出てきてくれて。私はプロポーズに「はい」と答えました。結婚はまだしていなくて、婚約だけした状態ですね。
2、地方の「子連れで買い物する苦労」を車内ビデオ通話で解決する話
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