400万ユーザーのうち中国人が7割。実在企業の株が買える「株ソシャゲアプリ」Trade Hero。
日経産業新聞で、おもしろいアプリを見つけたのでメモ。「株取引ゲーム」アプリの「Trade Hero(トレードヒーロー)」
このアプリはシンガポール発であるが、昨年11月に中国でサービススタートしたところブレイク。全400万ユーザーのうち7割が中国人だという。
他にもアジアの国々、タイ・インド・インドネシアなどで人気なんだとか。
ゲーム内で「実在企業の株」が買える。
このアプリがおもしろいのが、ゲーム内で現実の株のシミュレーションができるところ。
まずゲームがはじまると、仮想の10万ドル(ざっくり1,000万円くらい)もらえるので、それを自分の好きなように株に投資していきます。
アプリ内にでてくるのは「実在企業」です(もちろん、ゲームですけど)。プレイヤーの国によって、勝手に自分の国の企業がこんな感じで表示される。
例えばこれは森永のページ。「現在の株価」や「株価の推移」についても、現実とリンクしている。つまり、パチンコ的なノリで、株のシミュレーションができる。(PCとかではこういうツールはよくあるのかな?)
「金持ちのポートフォリオ」を見ることができる。
「Trade Hero」では、ランキングやソーシャル機能がある。一人で閉じられた空間であそぶゲームではない。株ソシャゲアプリといった感じ。
なので、他ユーザーが「どんな株に投資しているか?」を見ることもできる。イコール「株投資に成功している人(強いユーザー)」のデータがのぞける。
もちろんゲームとはいえ、現実のデータをつかっているため、現実の投資の参考になると。ちなみに、ほとんどランキング上位もほとんどが中国人。アジア系の人が多いです。
ツイッターのように「フォロー」という概念もあって、他のユーザーの動向を追っかけることが出来る。以下のhelmiさん(ランキング上位者)は33,000人のフォロワーがいる。
マネタイズの仕組み
「Hero」と呼ばれるランキング上位者をフォローするには課金が必要な仕組みになっているよう。1ユーザーを追いかけるのに、月額で240円(ただ勉強代とかんがえると、考え方によっては激安だ)
あとは、ふつうにバーチャルマネーがなくなったら課金して買う必要がある。120円課金でバーチャルマネーが1万ドル(ざっくり100万円くらい)買える。
ソーシャルゲームっぽい仕組みも
アチーブメント(称号)みたいな仕組みもあって、褒めてもらえる。ログインボーナスもある(ドルがちょっともらえる)
株の学習コンテンツ(動画)や、株ニュース(現実の)もアプリ内で読むことが出来る。
AppAnnieで見てみたところ、カンボジアやジャマイカなどのAppStoreでは売上1位や3位になっていた。(もちろん市場は小さい国々だが)
中国では2億円もっている富裕層が100万人いるらしいので、こういうユーザー層が課金しまくったら爆発するのかもしれない。
Trade Hero http://en.tradehero.mobi/ (iOSもAndroidもある)
参考:日経産業新聞6/9