オファーウォールでアプリ広告収益1.3倍。100万DLのポイ活アプリ「トリマ」が語る、ポイ活アプリのマネタイズ施策と「IDFAの許諾率が50%」になった事前説明の事例
ポイ活アプリの「トリマ」さんに、広告マネタイズの改善例などを伺いました。
※本記事はGlossom株式会社より、依頼を受けて執筆したPR記事です。
※ インクリメントP株式会社 北谷 尚大さん(左)、Glossom株式会社 取締役 小室 喬志さん(右)
トリマについて教えてください。
北谷:
トリマは移動するだけで「マイル」が貯まるポイ活アプリです。2020年10月に正式公開して、現在100万ダウンロードを超えています。
トリマで特徴なのは継続率が高く出ているところです。継続率は1ヶ月後で50%、6ヶ月後で40%と、かなり長くつかっていただけています。
当社は、MapFanという地図サービスを運営している会社なのですが、トリマは位置情報を使った新規ビジネスとして生まれたものです。
取得した位置情報データは、プライバシーは保護した形で、今後の位置情報のビジネスや、地図づくりにも生かしていきたいと考えています。
トリマのユーザーはどのように増えているのでしょうか?
北谷:
アプリストアからの自然流入が多いですね。あと世の中的に「ポイ活」がいろんなメディアで、紹介されるようになったのも大きかったです。
例えば、7月に「マツコの知らない世界」でポイ活が紹介されると、ストアで「ポイ活」で検索する人が、一気に増えてダウンロードにつながりました。
あとは、友達招待からもユーザーが増えていますね。
自然流入の3割は「SNSシェア機能」からきていて。「これだけマイルを獲得できたよ」といった、SNSシェアからユーザーが拡大しています。
友達招待によって、お互いに「5,000マイル」がもらえるため、友達間で「これで稼いでいるよ」といった口コミからも広がっていると思います。
どういうSNSからの流入が多いですか?
北谷:
インスタとの相性はすごく良いです、インスタ上に「ポイ活アカ」ってすごく多くて。
インスタのポイ活インフルエンサーの方にPR依頼した際は、1投稿で2,700人の流入があって、CPIが10円を切ったケースもありました。
PRの依頼は初期に実施したのですが、わりと「生活に根ざしたリアルな投稿」をしている方の、インストール効果が高かったように感じましたね。
例えば、ただポイ活を紹介するよりも、「家族5人の今月の食費」のような投稿をしつつ、その中にポイ活でこれだけお得だったという話をする。
リアルな投稿のほうが、自分の生活に置き換えたときに「自分にもできそう」と実感しやすく、生活にポイ活を取り入れやすかったのだと思います。
ほかにユーザーを増やすためにやっていることはありますか。
北谷:
SNSに「ポイ活川柳」を投稿してくれた方の中から、賞金やマイルが当たるキャンペーンを実施したところ、5,000句以上の投稿が集まりました。
あと広告出稿系では、動画系アドネットワークや、インスタやTikTokの広告にも出稿していて、CPIは100円を切るように運用していますね。
広告収益をうまく伸ばせた施策があればお聞きしたいです。
北谷:
トリマは動画リワードの収益が高いのですが、動画リワードの「視聴タイミング」を増やすようにしたところ、収益ベースを約1.2倍に改善できました。
ここでの動画リワードの入れ方としては、歩数に応じてマイルをもらうときに、動画広告をみると「4倍のマイル」がもらえるようになっていて。
もともとは「3,000歩・5,000歩・8,000歩」のタイミングでしか、マイルを獲得できなかったのですが、それを1,000歩ごとに獲得できるようにしました。
すると、1日に3,000歩あるく場合、これまで1回しか動画視聴チャンスがなかったのですが、1,000歩区切りにすることでチャンスが3倍になります。
ほかに「大きく収益を伸ばせた施策」は何かありますか?
北谷:
大きく収益が伸びたのは、オファーウォール広告を入れたことで、そのタイミングで広告収益が1.3倍ほどに大きく跳ね上がりました。
これは本当に入れてよかったと思っています。
※ オファーウォール:アプリ内で利用可能なポイント・コインをユーザーに付与することができる広告フォーマット。
もともとiOSユーザーが多かったこともあり、IDFAの使用制限※でiOSの広告収益が、大きく下がるのではないか、という不安がありました。
そこに対して、収益性をより引き上げられるような、新しいマネタイズ手法を見つけられたのは、とてもよかったと考えています。
※ iOS14.5からユーザーの許諾なしに、デバイスの識別IDを取得できなくなる。それによって広告配信のカスタマイズの精度が落ちて、広告の収益性が下がると言われている。
オファーウォールはどのように導入を決めましたか。
北谷:
オファーウォールは、各サービスの特徴を検討した上で「GREE Ads Reward」という、Glossomさんで提供しているサービスの導入を決めました。
トリマに合わせてデザイン性をカスタマイズしてくれたり、専任の方が案件の最適化をしてくれて、どんどん収益が伸びているので満足しています。
対応の手間がほぼかからないのもよかったです。「ポイントが付与されません」みたいな対応もグリー側のサポートがやってくれます。
オファーウォールを提供したGlossomさん視点では「なぜ収益が伸びた」と分析していますか?
小室:
トリマさんの場合は、オファーウォールを使ってくれる、ユーザーの比率が高かったのがひとつ。
案件としては、WEBの月額案件との相性がよくて、「動画サブスク系サービス」などから、多くの収益が発生している状況ですね。
僕ら側でも専属担当をつけて、お店の棚とかと同じように、成約率など見ながら案件を入れ替えていて、そこで結構売上が変わっていたりしています。
オファーウォール等を入れて、ポイントを得たユーザーが「次は課金しよう」となることで、課金率や平均ログイン日数が、向上するケースもあります。
トリマさんでは「IDFAの使用制限への対応状況」はどうでしょうか?
北谷:
トリマでは、許諾してもらう前に「許可すると広告が最適化されます」という、オーソドックスな説明は出していて、許諾率は50%を超えています。
何かしら誘導をすることや、変に説明を入れてしまうと、Appleさんの規約に引っかかる可能性があるので、説明は入れるようにしていますね。
※ 公式の説明では、「許可を求める前に許可してほしい理由を説明することは可能(データの使用方法を明確に説明する限りは許容されます)」となっています。ただどういった表現までが許されるかなどはわからないため、公式ページ等をご覧の上で各社ご判断ください。
https://developer.apple.com/jp/app-store/user-privacy-and-data-use/
小室:
IDFAのオプトイン率でいうと、僕らもデータが集まりつつあるのですが、許諾率で30%。つまり70%はIDFAが取得できなくなるケースもあって。
シミュレーションも立てているのですが、広告収益のみのアプリでは「売上が半減する」というアプリも出ると考えています。影響は大きいです。
今でも自ら「オプトアウトしている人」もいるので、そことの収益性データを比較することで、ある程度シミュレーションを立てることはできます。
トリマさんの「許諾率50%」はかなり良い方だとは思います。できることは少ないですが事前に説明を出すことはやったほうがいいかなとは思います。
何も考えずに、アプリを開いた瞬間にATTダイアログが出てしまうと、一夜にして多くのIDFAを失う可能性もあるので、そこはぜひ気をつけてほしいです。
なるほど。IDFA関連の相談も増えていますか?
小室:
はい。今回のIDFAの使用制限を受けて、アプリのマネタイズの「見直しニーズ」は高まっていて、これからどうしようと困っている方からの相談も多いです。
そこで、Glossomでは「Project Blossom(通称、プロブロ)」という、メディアマネタイズの専門家集団を組織して、メディアの売上を根本的に上げる提案に力を入れているところです。
自社で提供している、SSPの「アドフリくん」、オファーウォールの「GREE Ads Reward」のお客さんを対象に、無料でコンサルをさせていただいています。
結局は、広告単価(CPM)って「広告主の予算や季節要因」で大きく上下してしまうので、水物なんですね。
一方、動画リワードやオファーウォールなど、新しいマネタイズを取り入れることで、それ以降の収益が毎月積み上がることは良くあること。ぜひ皆さんにもチャレンジしてほしいです。
コンサルをする中で、僕らのサービスの導入当初から比較して「売上が10〜20倍」になったアプリもあります。IDFA使用制限後のマネタイズに困っている方は、ぜひこのタイミングで相談いただけると嬉しいです。
何かあれば僕のTwitterやFacebook宛に、気軽にご相談ください。毎月「アドフリジュク」という無料のマネタイズセミナー(ウェビナー)も実施しています。
Glossomからのお知らせ。
まもなくはじまるIDFA使用制限により、アプリメディアの広告単価(CPM)は、大きな影響を受けることが想定されます。
ただ、広告売上を向上させるアプローチはたくさんあり、IDFA使用制限によって極論「CPMが半減」したとしても、アプリによっては半減した売上を補填し、さらにそこから再成長させることさえできる、と考えています。
重要なのは、皆さんのアプリにとって最も効果的なマネタイズ向上施策は何かを見抜き、その施策をやりきることです。
それができるように「Project Blossom(通称、プロブロ)」では、経験豊富なベテランコンサルタントが、しっかりと伴走しますので、安心してご相談ください。
お問い合わせ:pr@glossom.co.jp
Glossomお問い合わせフォーム:https://www.glossom.co.jp/contact/
Glossom:https://www.glossom.co.jp/
GREE Ads Reward:https://reward.gree.net/
アドフリくん:https://adfurikun.jp/adfurikun/
Glossom note:https://note.glossom.co.jp/
取材協力:インクリメントP株式会社、Glossom株式会社
広告企画:アプリマーケティング研究所