グノシーユーザーは受動的、スマニューは隙間利用。ニュースキュレーションアプリのユーザーデータを比較。
ビデオリサーチさんが公開しているキュレーションアプリについてのスライドが興味深いのでメモ。
ニュースキュレーションアプリのMAUとインストール率
調査対象7万人のデータからつくったグラフのよう。MAU=グノシー(約90%)>スマートニュース(約80%)>Antenna(約75%)>朝日新聞デジタル(約55%)≒日経電子版(50%)>産経新聞(約40%)
ニュースキュレーションアプリのMAU(=月に一度でも起動して利用するアクティブユーザー率)はどこも80%以上と。グノシーはテレビCMであれだけユーザー大きく伸ばした上でのこの数値でてるのすごいと思うんだが。
グノシーのユーザーデータ
グノシーの特徴は、利用される時間に偏りがあること。これは単純に「グノシーが通知をおくる時間がこの時間だから」という要素が強い。
その一方でユーザーは「プッシュがきたら見る」という能動的につかうことにうまく慣れている一方、「隙間時間にグノシーをみる」とはなっていないとも言えるのでは。「ニュースがぱっとよめる」よりも「雑談力アップ!」「話題のネタになる」みたいなアプローチでユーザー獲得をしているからというのも大きいかもしれない。
スマートニュースのユーザーデータ
スマートニュースは、どの時間も満遍なく利用されている。駅で電車を待っているときとかの隙間時間に「ニュースは何があるかな?」という感じで利用されているのではないだろうか。ここはグノシーと似ているようで、実は意外にも大きく違いがでている部分だと感じる。
アプリ名に「ニュース」とわかりやすく入っているし、テレビCMなどでも「ニュース読めるアプリ!」を大きく前にだしているからというのもあるかも。
Antennaのユーザーデータ
Antennaはなんといっても女性ユーザーが多い。これは他のNewsキュレーションアプリと大きく違う点。実は一番独自ポジションをおさえているのはこのアプリかもしれない。
雑誌をイメージしているようなアプリだから、仕事終わりとかにリラックスして読むように使われているのかもしれないね。層考えると、通販と相性が良いというのもわかる。
ヤフーニュース
新興のニュースキュレーションアプリに比べて40代ユーザーが多いのが特徴利用される時間帯が、すごくスマートニュースに似ている。
下記のMMD総研のデータでみるとYahooニュースがぶっちぎりではあるが、実はヤフーニュースが一番警戒しなくてはいけないのはスマートニュースなのかも?LINEニュースも近いのだろうが。
まとめ
・一括りのようでみんな微妙にポジションが違う。グノシーはネタ収集で受動的、スマートニュースは能動的に隙間時間にニュースを見る、Antennaは女性向け雑誌的。NewsPicksはこの資料には入ってないけど、また独自のポジションをとっていると感じる。
・スマニューとyahooニュースは使われ方がたぶん似ていて、ほんとの競合に感じる。
本編の「キュレーションアプリ スライドシェア用 201405データ」は以下を参照ください。
参照:http://www.slideshare.net/ssuser3c059b/201405-37444867