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ネット通販は「選択だらけ」で疲れる、インスタライブは「買うか買わないか」決めるだけ。20代女子が語る「選択疲れ」とインスタライブで服を買うのが快適な理由。

最近「インスタライブで服を買うようになった」という、スマホユーザーのK.Tさん(23歳)に話を聞きました。

目次:
・ネット通販の「選択疲れ」とインスタライブの快適性
・インスタライブで購買欲が促進される「コメント効果」
・YouTubeは「キャラクター」ストーリーは「人間」
・ゆうこすのインスタライブ「買いたくなる理由と工夫」
・インスタライブは「脳内試着」できて通販と相性良い

※このシリーズは定性調査を通じて、ユーザー行動や隠れたニーズを学ぶことを主目的としています。全体を正確に調査したものではありません。

最近スマホで「やるようになったこと」ってありますか?

インスタライブで服を買うようになりました。

好きなブランドとかゆうこすの配信をみてます。インスタライブって「商品を3〜4つ」しか紹介しないから楽なんですよ。

自分で選ばなくていいじゃないですか。なんか、わたし通販に疲れてきてるっていうか、選ぶことに疲れてきてるような感覚があって。

通販だと量が多すぎるんですね。ZOZOTOWNとか全部みるの無理じゃないですか。白のニット多すぎて選べない。悩んでいるうちに疲れちゃう。

インスタライブは「買うか買わないか」決めるだけでいい。

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※インスタライブは「選ばなくていい」のが楽。流れてくるものを「買うか買わないか」だけ判断すればいい。受け身でレコメンド型。

なるほど。ほかに「インスタライブの良いところ」ってなんだと思いますか?

うーん、コメントで質問できるところかな。お店だとひとつ質問したいだけなのに「この商品はどう?」とか聞かれて面倒じゃないですか。笑

あと、自分が質問しなくても「他人の質問」をみて納得しやすい。「そのボタン飾りですか?開きますか?」とか細かい質問する人もいるから。

気づいてないことに気づきやすい。「ポケットいっぱいあるトートバッグってなかった」って言われてたら「たしかに」って思うし。

あと、コメントで「ほしい!ほしい!」って、みんなが欲しがってるのをみると自分も欲しくなったりする。

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※話をもとに簡単にコメントを分類してみました。テレビショッピングでいうと「ゲストの芸能人」がコメントの役割を果たしているとも感じます

なるほど。インスタライブみるときは「服がほしいからみる」のですかね?

いや、たのしいから見るんですよ。買いたいから見てるわけじゃない。ファッション雑誌みてる感じかな。たまたま欲しいものがあったら買う。

ファッション情報もわかる。色とかコーデを「こうすると合います」とか教えてくれたりするので。それって通販サイトにはないことですよね。

ディズニーランドの売店みたいな。楽しんでるところにたまたまあったから買う。好きな子がライブしてるからみる。それで欲しかったら買う。

そもそも、フォローしている好きなブランドだし。フォローしてなくても投稿に「いいね」してるとライブが出てくることもありますけど。

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※よく見ているアカウントは、&.nostalgia(ノスタルジア)、NICE CLAUP(ナイスクラップ)、ゆうこすなど。

最近インスタライブから「買ったモノ」って何ですか?買うまでの経緯も知りたいです。

ゆうこすがつくったブランドの服を買いました。インスタライブをみて通販から予約購入しました。

もともと、ゆうこすはYouTubeのメイク動画で知って。インスタのおすすめに出てきてフォローして。ストーリーをよくみるようになったんですね。

でも最初は、そこまで好きじゃなかった。ぶりっ子でキャラ濃いなって思ってた。でもストーリーみてるうちに推せるくらい好きになってきて。

なんで好きになっていったんですか?

なんか、ストーリーで「いま動画編集してます」とか「いま打ち合わせしてます」みたいな、裏の場面をたくさんみてしまったから。

そうすると「ゆうこす頑張ってるんだな」って思ってしまうんですよ。近い存在みたいに思えて応援したくなるっていうか。

なんか、YouTubeのゆうこすは「キャラクター」って感じだけど、ストーリーのゆうこすだと「人間」って感じがします。

ディズニーにいるミッキーは「キャラクター」としか思わないけど、家でパレードの練習してるミッキーは「人間」って感じ。笑

それで、だんだん好きになって、インスタライブも見るようになった。

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最終的には、どうしてゆうこすさんのインスタライブをみて「買おう」と思ったんですか。

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